過度な食事制限は逆効果【糖質制限ダイエット】の危険性やデメリットを紹介!

糖質制限ダイエットとは?効果はあるの?

皆さんは「糖質制限ダイエット」をご存知でしょうか。糖質制限ダイエットとは、糖質を多く含む食品を制限するダイエット方法のことです。

食べる量を減らして摂取カロリーを抑える「カロリー制限ダイエット」と似ているようにも思えますが、糖質制限ダイエットは食べる量自体を減らすわけではありません。

糖質が多いメニュー、すなわちご飯やパンといった主食を抜く・減らすのが主なやり方。

基本的には主食の糖質を減らすだけでOKですが、もっとハードなものでは糖質の多い野菜や果物を制限する場合もあります。

主食が減るので必然的に摂取カロリーも減るようになり、結果的に痩せられるというわけです。シンプルで気軽に始めやすく、効果も実感しやすいのがメリット。

しかし、実は糖質制限ダイエットには様々な危険性やデメリットがあることも忘れてはいけませんよ。

そこで今回は、「糖質制限ダイエットの危険性やデメリット」についてご紹介します!

糖質制限ダイエットを実践している人はもちろん、これから始めようと思っている方もぜひ最後までご覧ください。

糖質制限ダイエットのデメリットは?メリットばかりじゃない!

糖質制限ダイエットのデメリットは?メリットばかりじゃない!

早速、糖質制限ダイエットのデメリットをご紹介していきます。

「痩せやすい」「すぐに始められる」といったメリットばかりでないことを覚えておきましょう。

筋肉量が減ってしまう

人間の筋肉は大量の糖質をエネルギー源にしています。そのため、糖質が不足すると筋肉自身が分解して、エネルギーを作り出そうとしてしまうのです。

これが繰り返されれば、筋肉量が減少・代謝が低下していき、逆に太りやすい体質になってしまう可能性も。筋肉量を維持するためには、最低限の糖質は摂るようにしないといけませんよ。

集中力が欠けて疲れやすくなる

糖質は筋肉だけでなく、脳のエネルギー源としても使われています。糖質が不足すれば、エネルギー源であるブドウ糖が不足して、脳の働きが低下してしまうのです。

その結果、集中力ややる気の低下を招き、疲れやすくなります。疲労が溜まってストレスも感じやすくなるので、イライラすることが増えるかもしれません。

タンパク質や脂質を過剰に摂取してしまう

糖質制限ダイエットは糖質を減らしつつ、タンパク質や脂質をしっかり食べることが大切なダイエット方法です。しかし糖質を制限する分満腹感が得られず、タンパク質や脂質を摂取しすぎてしまう可能性もあります。

せっかく糖質を制限したとしても、タンパク質・脂質の過剰摂取で結果的に食べすぎに繋がることがあるので気を付けましょう。

糖質制限ダイエットの危険性

糖質制限ダイエットには様々なデメリットがある点はお分かりいただけたと思います。

しかし、実はそれ以外にも健康面であらゆるリスクを伴っているのです。ここでは糖質制限ダイエットの危険性についてご紹介していくので、ぜひご覧ください!

体調不良になりやすくなる

糖質制限という言葉に囚われて、糖質が含まれている食品は一切食べないという人もいます。そうなるとご飯やパンだけでなく野菜や果物も食べなくなるため、ビタミンや食物繊維などが不足してしまいがちに……。

その結果慢性的な栄養不足に陥り、体調不良を引き起こしてしまうのです。きれいに痩せるためにも、バランスの取れた食事をとることを意識しましょう。

摂食障害に発展してしまう恐れがある

ハードな糖質制限をして食事量自体を減らしている人は要注意。このようなハードなダイエットを長期間続けると、摂食障害に発展してしまう恐れがあります。

摂食障害は、食事をとらなくなってしまう「拒食症」と極端に食べすぎてしまう「過食症」に分類できます。

ダイエットを行っている人の場合は「痩せたい」という動機で食事量を制限しますから、拒食症に陥りやすくなるのです。

そして摂食障害は、ただ食べられないという単純なものではありません。低栄養による腎不全や低血糖、結核をはじめとした感染症にかかりやすくなってしまいます

心身ともに疲れやすくなり、最悪の場合死に至ることも……。

日常生活にもあらゆる支障が出てしまいますから、長期間のハードな糖質制限ダイエットは行わないようにしてください。

生活習慣病をはじめとした様々な病気にかかるリスクがある

糖質制限ダイエットで炭水化物を減らす・抜かす食事を続けていると、必然的におかず中心の食事になってしまいます。

中でも肉類が増えやすくなるため、肉類に多く含まれるコレステロールや飽和脂肪酸の摂取量が増加。

その結果、「動脈硬化」や「高コレステロール血症」といった循環器疾患にかかりやすくなるのです。加えて、おかず中心の食事になると塩分の摂取量も増えてしまうため、「高血圧」のリスクも高くなります。

このような生活習慣病は合併して起こる可能性がありますから、常に注意しておかなければいけません。

さらに、糖質制限ダイエットは「脳卒中」や「心筋梗塞」のリスクも高まります。

脳は糖質をエネルギーにして動いているため、糖質制限により常に低血糖状態です。血糖値を上げるホルモンをたくさん放出して脳にエネルギーを送るので、血管が収縮し血圧が上がります。

この状況で食事をとると、足りない分の糖質を脂肪で補おうとし、遊離脂肪酸が増加。これにより血液がネバネバ・血中水分が少なくなってしまい、血管が詰まりやすくなるというわけです。

気軽に始められる糖質制限ダイエットですが、このような命の危険性を伴う病気のリスクもありますから、しっかりした知識を持って無理のない範囲で行うようにしてくださいね。

糖質制限ダイエットをするために大切な3つのポイント

糖質制限ダイエットをするために大切な3つのポイント

糖質制限ダイエットは確かに効果を実感しやすいですが、やり方を間違えれば危険性の高いダイエット方法でもあります。ここでは安全に糖質制限ダイエットをするために大切なポイントをご紹介します!

糖質を減らす分、タンパク質や脂質・食物繊維をしっかり摂る

先述したように糖質制限ダイエットで大切なのは、糖質を減らす代わりにタンパク質や脂質・食物繊維を増やすことです。

糖質を減らすばかりで他の栄養素を摂取しないと、栄養バランスが崩れて体調不良を引き起こします。

タンパク質や脂質をしっかり摂取すれば、筋肉が分解されて筋肉量が減ってしまうのを防げるメリットがありますよ。

筋肉量を増やして代謝を上げるのはダイエットでとても重要なポイント。肉・魚・大豆製品を食べてタンパク質と脂質を、野菜や海藻類を食べて食物繊維を摂ることを意識しましょう。

1日3食バランスよく糖質を減らす

ダイエットを始めようとすると、「朝ご飯を食べない」「夜ご飯を抜く」といった極端な方法を行う人がいます。

もちろんそれでも1日あたりの糖質摂取量は減らせますが、1日3食しっかり食べることが大切。3食バランスよく減らせれば血糖値の上下動を抑えられて、安全に痩せられます。

また食事を抜くと様々なリスクもあるので、3食ともちゃんと食べるようにしましょう。

食事を抜くリスクについてはこちらの記事をぜひご覧ください。

朝ごはんを食べないと太る理由は?朝食を抜く危険性について

夜ご飯を抜くのは逆効果?夜ご飯抜きダイエットの効果的なやり方を紹介!

ハードな糖質制限を行う場合は長期間続けない

人によって糖質制限ダイエットのレベルは異なってきます。1食あたりの糖質摂取量を少しだけ減らすソフトなダイエット方法であれば、継続的に行っても問題はありません。

しかし極端に糖質の摂取量を減らしている、そもそも食事をしていないというハードな糖質制限ダイエットを行っている人は、長期間それを続けないようにしましょう。

先述したように長期間食事を制限し続けると、摂食障害に発展してしまう恐れがあるからです。

加えて栄養不足に陥りやすくなりますし、ストレスをも増えてしまいます。

身体面でも精神面でも悪影響が出てきますから、ハードな糖質制限ダイエットは短期間で行うようにしましょう。

糖質制限ダイエットへの正しい知識を持って健康的に痩せよう!

糖質制限ダイエットに関するコラムをご紹介してきました。糖質ダイエットは多くの人が実践しており、実際にすぐ効果を実感しやすいことで注目を集めているダイエット方法です。

しかし今回ご紹介したように、デメリットや命の危険性もあることも事実。気軽に始められるけれど落とし穴もたくさんありますから、正しい知識を持って行わないとあらゆる危険が伴います。

糖質制限ダイエットを行う方は、今回の記事を参考にして安全に行うようにしてくださいね!

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