アドレナリンの意味や出し方とは?スポーツ中や痛みについてご紹介

皆さんはテンションが上がった時などに気持ちがハイになって体の底から何かこみあげてくるといった経験をしたことはないでしょうか?その現象に大きく関わってくるのが【アドレナリン】です。

今回はそんなアドレナリンについてスポーツなどにおける関係性や与える効果などを解説させていただこうと思います。スポーツを行う上でアドレナリンは大事な試合に勝つためなどにとても重要なものです。

実際に「アドレナリンという言葉は聞いたことあるけど何のことかいまいちわからない…」という人も多いかと思いますので気になる方は是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

アドレナリンとは

アドレナリンとは体内より分泌されるホルモンで血中に放出されると心拍数や血圧が上がります。
さらに瞳孔を開いてブドウ糖の血中濃度を上げる作用があるとも言われています。

つまりこのアドレナリンが分泌されるとスポーツにおいてどのようなことが体に起こるのかというと、普段の練習の時よりも1本の試合に集中することができ、通常よりも好記録が出やすくなるとも言われています。

いわゆる覚醒モードとでも言えるでしょうか。ただしいつでもこのアドレナリンを出すことができるというわけではありません。

アドレナリンの出し方について

ではこのアドレナリンですがスポーツにおいてどのような時に出るのかというと『この試合に勝てば全国大会に行ける!絶対勝ってやる!』『ここで負けたら今までやってきたことが全て無駄になる!絶対負けるわけにはいかない!』など自分自身の気持ちが最高潮に達した時に出やすいと言えるでしょう。

また、チームメイトが目の前で自分よりも好記録を出したりすると一気に気持ちが高まってきて”自分も絶対に好記録を出してやる“という気持ちが働くはずです。好記録を出された相手が年下の後輩とかであればなおさらですね。

逆にこのような時はアドレナリンが出ません。『周りの選手がみんな強そう、、絶対負けちゃうな、、』『最近調子が悪いしきっと今回もダメだろう、、』

などマイナスに考えてしまうと逆に記録が下がってしまったりすることもよくあります。つまり自分の気持ち次第でアドレナリンは出すことにも抑えることにも影響されてしまうのです。

ではスポーツ以外だとどんな場面でアドレナリンが出るのかを見ていきましょう。

好きな異性にいいところを見せたい時

アドレナリンはいつ出るのか

アドレナリンが最も出やすいと言われているのが人間の本能的に目の前に好きな異性がいる時だそうです。例えば試合会場に好きな人がなにも連絡なしのサプライズでいきなり現れたらどうでしょうか。きっと嬉しくてテンションがハイになりますよね。

おそらくその状況はアドレナリンが相当出ている状態なので脳内が好きな人にいいところを見せたい!という考えだけになってしまいます。その結果例えば陸上競技の100m走であれば爆発的な力で直線を走りきり、普段出ないような記録をいとも簡単に出してしまったりということもあるくらいです。そんな状況で優勝などできたらかっこいいですもんね!

嫌いな相手が現れた時

目の前に好きな人が現れた時の説明をさせていただきましたが逆に自分の嫌いな人が目に触る行動などをした場合もアドレナリンが分泌されるということが分かっています。おそらく誰もが経験したことあるとは思いますが喧嘩をしたときなど相手が憎たらしく思えてムキになってしまうことはありませんか?

それは体内からアドレナリンが分泌されているため思考回路が嫌いな相手を懲らしめてやりたいなどという考えにしか向かなくなるからです。陸上競技で言えば自分の隣のレーンに他校の嫌いな選手が居たとしましょう。

すると『こいつにだけは絶対に負けたくない』と誰もが感じることになると思います。もしもそのような状況になれば負けたくないという気持ちが強くなって逆に好記録も期待できるかもしれませんね。

定期試験や受験の前日

こちらもスポーツとはあまり関係ないかもしれませんがアドレナリンがかなりでます。

理由としては『この定期試験でいい点を絶対にとってやる!』『絶対に志望校に合格してみせる!』などこちらもスポーツ同様にやる気というとが鍵になってきます。アドレナリンが出ることで勉強に集中することができるのでスムーズに頭の中に入ってくるでしょう。

アドレナリンは痛みも感じなくなる?

続いてはアドレナリンを用いた覚醒モードに入っている場合には痛みも感じなくなることがあります。たとえハイテンションになりすぎて気持ちが高ぶり壁を思いっきり殴ったとしましょう。そんな場合でも痛みはあまり感じず目の前の気持ちが高ぶった内容しか見えなくなっています。

あまり大人になるにつれてほとんど機会はなくなりますが仮に殴り合いの喧嘩をしているような場合も同じことが言えるでしょう。喧嘩中は痛みを感じることなくただ相手が憎たらしくて仕方ないとだけ思うはずです。

ただいざ喧嘩が終わって我に返ってみると体中から痛みが出てくることがあるでしょう。ひどい場合にはアドレナリンの影響で骨折をしていても気づかないなんてこともあるようです。

それくらいアドレナリンというものは体内に影響を与えてしまうので万が一大きなけがなどにつながりそうな場合は制御しなければなりませんね。とはいえアドレナリンが出ている最中は自分の意志ではそんなことを考えられないので難しいかもしれません。

アドレナリンにはデメリットもある

アドレナリンにはデメリットもある

今までアドレナリンについてメリットばかりを紹介させていただきましたがデメリットもあります。まずはアドレナリンが出すぎてしまって肝心な試合の前日に眠りにつくことができないなんてこともよくあります。

小さい頃に家族で旅行に行く前の日など楽しみでなかなか眠れなかった経験などないでしょうか?それは『ついに明日は待ちに待った旅行!早く行きたい!』という考えからアドレナリンが出てなかなか寝付くことができなかったのです。

それと同様に大事な大会や調整し続けてきた試合などの前日はどうしても眠りにつくのが難しくなってしまいます。その結果なかなか寝付けずにいざ次の日眠さが残っている中試合に出場しなければならないなんてことも起こってしまうでしょう。

また、アドレナリンでいつも以上に力を発揮できるようになることは良いことです。しかし力が出すぎてしまって逆に空回りしてしまうなんてこともあります。

さらに自分の筋力が耐えられる以上の力を出してしまって肉離れや怪我にも繋がることがあるのでしっかりと自分の体と相談することが大切です。

陸上短距離走における基礎から応用まで全般的に解説しているページもご用意させていただきましたので気になる方はこちらから参考にしてみてはいかがでしょうか。普段あまり行っていないようなトレーニング方法まで詳しく解説させていただいています。

陸上ニュースで学ぶ陸上競技短距離種目の基礎から応用へ

アドレナリンについてまとめ

今回はスポーツを行う上でアドレナリンという物質がどのような働きをするのかという観点についてご説明させていただきました。きっと今までは意識せず知らないうちにアドレナリンが出ていたという人も多いのではないでしょうか?

大事な大会でアドレナリンを出すためには前もってその大会に合わせる準備をして気持ちを高めるということが大切です。ライバルに必ず勝つという気持ちを持って集中して試合に臨めば必ず結果は返ってきますので日頃の練習を大切にしてください!

アドレナリンについてより科学的に細かく見たいという方はこちらのサイトでご紹介しているようです。

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