陸上短距離でストライドを伸ばす練習やトレーニング方法

陸上競技の短距離走を行っている人であれば必ず聞いたことあるかと思いますストライドという言葉ですが簡単に言えば走っている歩幅のことを指しています。

このストライドを伸ばす方法や練習法、またストライドの変化でどのようなメリットやタイムの変化が出てくるのかをご紹介していきたいと思います。

では実際にストライドについて詳しく見ていきましょう。

ストライドについて

ストライドは走る歩幅の距離とご紹介させていただきましたが実際に人はどのくらいのストライドで走っているのかというのはご存知でしょうか?100mの選手を例に上げてストライドの広さをご紹介させていただきます。

世界記録保持者のウサインボルト選手が100mの世界記録9秒58をマークしたときの歩数が40.92歩と言われており、ストライドの平均値としては244.4cmという数値が出ております。

しかしこのストライドはあくまでも平均値であり、スタート直後の加速段階ではもっとストライドが狭いはずです。逆に中間部のストライドに関してはおよそ270cm~280cm程とも言われております。

日本人であれば先日9秒97の日本記録をマークしたサニブラウン選手が広いストライドで走ると言われており、サニブラウン選手の100mの歩数は約43歩ほどであります。

中間部のストライドにおいては250cm程度とウサインボルト選手には劣るもののほかの日本人選手と比べると極めて広いストライドになります。

実際に一般の人がトップ選手のストライドと同じ距離で走ろうとすると走るというよりは跳んで駆け抜けるような形になってしまいますね。

このようにトップ選手も重要視しているストライドの広さですが、ストライドが広くなることによってタイムの向上や疲労蓄積の減少などメリットがたくさんございます。

ストライドを伸ばす練習法とは?

陸上ストライドの伸ばし方

まずストライドを伸ばす練習の1つとしてバウンディングという練習方法が挙げられます。1歩1歩丁寧に遠くへ飛ぶイメージでできる限り少ない歩数で100mを駆け抜けるという形で行うと良いでしょう。また、走りながら歩幅を広げようと意識しして大きな走りを思い描くことも大切です。

そして最も重要なのが大きく腕を振るという事です。腕ふりが小さくなってしまうとどうしても走り方が小さくなってしまいストライドも狭くなってしまいます。サニブラウン選手などはとても大きく腕もふれているので参考にしてみるといいでしょう。

また、400m走などにおいては大きくダイナミックな走りをすることで後半の疲労蓄積の減少などにも役立つのでなるべく少ない歩数で前半の走りができるように練習してみるもの良いでしょう。

ストライトを伸ばすデメリット

今まで説明してきた通りストライドを伸ばすことによってたくさんのメリットがありますがデメリットというのも存在します。

まずは歩幅を無理に広くしようとして走りがバラバラになってしまい逆にタイムが遅くなってしまうなどと言うこともよく耳にします。確かにストライドが広いことはいいことなのですが無理やり広く広げすぎてしまってはかえって逆効果になりかねません。

少しずつ普段の走りにストライドを広げるという事を意識して急に走りを変えずに練習していけば問題ありません。他にはストライドを広くして足の筋力が追い付かずに肉離れなどの怪我を負ってしまうという恐れもあります。

どうしてもストライドを広げると太ももの裏の筋肉(ハムストリングス)が伸ばされるので体が耐えられないほどの負荷がかかると筋肉がダメージを追ってしまい怪我をしてしまいます。

ストライドを広げる練習を行う際はしっかりとストレッチをして筋肉を伸ばしてから取り組むようにしっかりと意識して正しい走り方をすれば問題ございません。

ストレッチの方法についてはこちらに詳しくまとめてありますのでよろしければご覧ください。

陸上競技【ストレッチ】絶対に知っておきたい柔軟性をあげる方法

ストライドを伸ばす練習まとめ

今回は陸上競技の短距離選手に重要なストライドの伸ばし方や練習方法についてご紹介させていただきました。

実際にストライドを伸ばすことによってタイムの向上などメリットがたくさんございますがしっかりと意識やケアをしないと怪我につながってしまったりと慎重に練習していく必要があります。

くれぐれも無理はせず少しずつ身につけていけるよう練習に励んでいってもらえればと思います。