陸上短距離選手の1年間のスケジュールとは
今回はトレーニング方法やコツなどではないのですが、陸上部に所属している上で重要な大会や、月ごとに追い込みの時期など様々なのでその次にやっておくべきポイントについてご紹介させていただきます。
月ごとにやるべきこととは?
短距種目を行う上で様々な練習方法だったり、追い込みの時期だったりと月によってかなり違って来ます。気温の変化によってスピード練習を行ったりと1年を通して同じ練習を毎日するわけでもありません。年度始めの4月から順番に当月にやるべきことや主要な大会などを踏まえて解説させていただきます。
4月
陸上競技部に入部したり、または学年が上がって後輩が入って来たりと部の雰囲気がガラッと変わるタイミングでもあります。この時期は冬の練習も終わっていよいよシーズンに入ってくるので春先の大会が増えてくる所でしょう。
都道府県によっては4月末からすでに高校総体へつながる支部予選が始まるところもあるのではないのでしょうか。
5月
いよいよシーズン本番といったところでしょうか。都道府県の高校総体や大学生であれば地区のインカレなど重要な大会が多くある月でもあります。
練習としては追い込みの練習はほとんどなく、試合に向けたスピード練習などが主になってくるでしょう。この時期に追い込みの練習は極力せず、試合を意識して見ましょう。
スタート練習など質の高い練習もこの時期に行っておきましょう。

6月
6月といえば高校生であれば県高校総体を勝ち上がった人は関東大会や近畿大会など地区の大会が開催されるでしょう。そして日本最高峰の日本選手権もこの6月に開催されます。
しかし梅雨の時期でもあるので雨が続いてなかなか思うように練習できなかったりすることも多いでしょう。室内でもできるトレーニングも多くあるので工夫することが大切です。


ウエイトトレーニングや体幹トレーニングなど室内ならではのトレーニング方法もチェックしておきましょう。
7月
いよいよ夏も本番になり気温がかなり上がって来ます。中学生は通信の大会など標準記録を突破すれば全国大会につながる大事な月ですね。しっかりと水分をとって熱中症など体調には気をつけて練習しましょう。
また、7月後半からは夏休み期間に入り合宿などを行う学校も多いのでより一層練習に気合が入る頃でしょう。
8月
1年でもっとも熱い8月に中学生も高校生も全国大会が開催されます。学校は夏休みなので部活に集中できるのが他の月と大きく違う点になります。
しかし毎日のように続く猛暑の中で試合にも合わせなければならないので体調管理がとても大切です。インターハイなどでは炎天下の中400mを1日で3本走らなければなりませんのでとても過酷です。
9月
暑さが残る中、大学生は全日本インカレが開催されます。大学生は夏休みが9月の後半くらいまであるのでこの時期も部活に集中できますね。
ちなみに日本人初の9秒台を出した桐生選手もこの9月の全日本インカレで記録したほどタイムの出やすい時期でもあります。