東南アジアの旅行先として人気の高いベトナムですが、現地の物価や実際の費用、旅行の注意点に関して不安という人も多いのではないでしょうか?今回は実際に私自身ベトナムのホーチミンへ行ってきましたので、旅行にかかる費用やホテル・航空券の価格、現地での注意点などについてご紹介させていただければと思います。
ホーチミンのホテルへ宿泊した内容についてはこちらの記事を参考にしていただければと思います。
ベトナム旅行の魅力について
まず初めにベトナムってどんな国なの?というところからお伝えしていきます。ベトナムは、東南アジアの中でも日本人観光客が比較的多く、自然が豊かで魅力的な国の1つでもあります。
まずベトナムの文化的遺産ですが、国内外で高く評価されており、あまり聞き馴染みないかもしれませんが古代都市ホイアンのような古い町並み、それから昔ながらの農村地帯や美しいビーチ、タンソンニャットの戦争遺跡など様々な魅力が溢れています。
次にベトナムの自然についてです。比較的知名度の高いハロン湾は絶景が広がる観光スポットとなっており、世界中から毎年多くの観光客が訪れています。また、少しニッチなスポットになりますが、ホアンキエム湖やメコンデルタのような美しい湖沼地帯、そしてベトナム特有な大自然に囲まれた田舎の風景など豊かな自然が広がる場所も魅力的です。
さらにベトナムは美食の国でもあり、ソウルフードのフォーをはじめ、バインミー、バインセオなどの料理は国内外でとても人気があり、このベトナム料理を求めて外国からやってくる観光客も少なくありません。また、コーヒー文化も盛んでフレッシュで美味しいコーヒーを飲むことができます。
最後にベトナム人の人柄についてですが、とてもフレンドリーで温かく親切な方が多いです。外国人観光客に対して好意的な態度を示すことが多く、地元の人々とのコミュニケーションも楽しいものになるでしょう。
ベトナム旅行の定番は何泊何日?
次にベトナム旅行のおすすめの日程ですが、今回はホーチミンへの観光を中心にお伝えさせていただきます。ホーチミンはベトナム南部の都市であり、まずベトナムを初めて訪れるという人は首都ホーチミンをお勧めします。
市内だけでも1泊2日から2泊3日程度の滞在が定番ですが、周辺地域の観光地も多くありますので、それらをじっくりと観光すると考えると5日間から1週間程度の旅行がおすすめです。
細かい部分で言うとホーチミン市内ではフエンティエン女子博物館や再統一宮殿、ベンタイン市場、ノートルダム大聖堂など多くの観光スポットがあります。また、フエンティエン通りやドンコイ通りなどの商店街でのショッピングも日本では味わうことができない東南アジア特有の市場での買い物として人気が高く非日常を味わうことができます。
そしてホーチミン市は日本人の口にも合う美味しい飲食店がたくさんあり、現地のフォーやバインミーなどのベトナム料理が楽しめます。
ベトナム市外の観光地
それからホーチミン市外にある周辺地域には、クチトンネルやメコンデルタなどの日本人にも人気の観光地もたくさんあります。クチトンネルはベトナム戦争時に北ベトナム軍が南ベトナム軍に対して掘った地下トンネルで、現在は観光客でも入ることができます。メコンデルタは、メコン川沿いにある地域で、小さな村や沼地、美しい景色が広がっているのが特徴的となっています。
以上のようにホーチミン市内の観光スポットだけでも十分に楽しめますが、周辺地域も含めると5日間から1週間程度の旅行がおすすめです。また、ベトナムは気候が暑いため、快適に過ごすためには水分補給をしっかりと行い、日焼け対策もしっかりと行うことが大切です。
ベトナム旅行の注意点について
では続いてベトナム旅行の注意点について紹介していきますきます。私自身が初めてベトナムに訪れた時に率直に感じた感想としては「なんだか街の外れは少し怖いな…」と直感で感じました。
理由としては日本国内の治安に慣れていると、やはりベトナム以外もですが東南アジアは路上に座り込んで上裸に短パンのおじさんがたむろしていたり、子供達が観光客に集ってきたりと日本では見慣れない光景が広がっています。
また、私の実体験としてはホーチミンに到着後タクシー乗り場に行くとものすごい勢いで勧誘され、結局乗ったタクシーでスリに会ってしまったりしてしまいました。
換金所でもベトナム通貨の単位が大きい事を利用して本来よりも少ない金額を渡されたてしまい騙されるなども経験しました。
詳しい内容についてはこちらをご覧ください。
このようなことからベトナム旅行の注意点としては日本で当たり前のことが、ベトナムでは当たり前ではないので常に何かしら気を張った行動を心が分けましょう。
ベトナム旅行の航空券はどのくらい?
次に航空券の価格ですが、LCC(格安航空会社)を利用した場合のベトナム旅行の航空券の費用は、エコノミークラスの航空券が一般的です。出発地や時期、予約時期などによって異なりますが、以下は一般的な目安となる、ランクごとの航空券の費用の例です。
エコノミークラスの航空券は、往復で25,000円~35,000円程度が一般的です。ベトジェット、ジェットスター、エアアジアなどのLCCが運航しています。
プレミアムエコノミークラスやビジネスクラス、ファーストクラスのような高級な座席やサービスは、LCCでは提供されていません。しかし、LCCは低価格であるため、ベトナム旅行を予算内で楽しむことができる選択肢として人気があります。
ただし、LCCでは通常、航空券の料金に含まれないオプションサービス(荷物預け入れ、飲食物、座席指定など)があります。必要に応じてこれらのサービスを追加で購入する必要があるため、航空券の料金以外に追加費用がかかることがあります。
上記の金額はあくまでも目安であり、実際には様々な要因によって変動するため、予約前には必ず最新の情報を確認するようにしましょう。また、LCCの場合は定期的なプロモーションやセールなどがあるため、予約時期によってはより低価格で航空券を予約することができる場合があります。
ベトナム旅行のホテル費用はどのくらい?
ベトナムのホテル費用は、宿泊先のランクや場所、予約時期によって異なります。以下は一般的な目安となる、ランクごとのホテル費用の例です。
ラグジュアリーホテル(1泊10万円以上)
ホーチミンやハノイなどの大都市部にある高級ホテルは、一泊10万円以上することがあります。多くの場合、5つ星ホテルや高級ブティックホテルで、最高級の施設やサービスを提供しています。
ミッドレンジホテル(1泊5,000円〜1万円程度)
ミッドレンジホテルは、一般的な観光客に向けた手頃な価格のホテルです。一泊5,000円〜1万円程度で、設備やサービスも十分なレベルです。朝食が付いていることが多く、ベトナムの伝統的な朝食や西洋式の朝食を提供していることが多いです。
バジェットホテル(1泊2,000円〜5,000円程度)
バジェットホテルは、安価な価格で宿泊できるホテルです。一般的には1泊2,000円〜5,000円程度で、必要なものは揃っているものの、設備やサービスはミッドレンジホテルよりも限られています。ツインルームやダブルルームが用意されており、シンプルなインテリアや共有スペースがある場合が多いです。
ゲストハウス1泊(1,000円〜2,000円程度)
ゲストハウスは、バックパッカーや予算に制限のある旅行者にとって最適な宿泊先です。一泊1,000円〜2,000円程度で、シンプルな設備や共有スペースが多いです。共同シャワー、トイレを使用する場合が多く、ダブルルーム、シングルルーム、ドミトリーが用意されています。
ホテルについてまとめ
上記の金額はあくまでも目安にはなりますが、ラグジュアリークラスとその下のクラスでは大きく費用が異なってくるのが特徴的です。また、実際には様々な要因によって変動するため、予約前には必ず最新の情報を確認するようにしましょう。
人気のベトナム料理と価格について
ベトナム料理は、美味しくてリーズナブルなことでも知られています。以下は、ベトナム料理の中でも人気の高い料理と、現地での価格についての例です。
フォー(Pho)
フォーは、米麺とスープ、野菜、牛肉や鶏肉、豚肉などの具材を合わせたベトナム料理の代表的な一品です。ストリートフォーは、一般的に1杯1ドル程度から提供されています。レストランで提供されるフォーは、地域や店舗によって異なりますが、一般的に3〜6ドル程度です。
サンドイッチ(Banh Mi)
サンドイッチは、フランスパンに豚肉、チキン、卵、野菜、マヨネーズ、チリソース、コリアンダーなどを挟んだ、ベトナム風サンドイッチです。ストリートフードのサンドイッチは、一般的に1ドル程度から提供されます。レストランで提供されるものは、2〜3ドル程度です。
ガパオライス(Com Gà Xào Gừng)
ガパオライスは、チキン、ミント、バジル、唐辛子などを炒めたものを、ご飯にのせた料理です。ストリートフードの場合、一般的に1ドルから2ドル程度で提供されます。レストランで提供されるものは、3〜5ドル程度です。
生春巻き(Goi Cuon)
生春巻きは、米紙に野菜、豚肉、海老、ライスヌードルなどを巻いた料理で、ピーナッツソースと一緒に食べます。ストリートフードの場合、一般的に1ドルから2ドル程度で提供されます。レストランで提供されるものは、2〜4ドル程度です。
カファエ(Cà phê)
ベトナム風のコーヒーで、コンデンスミルクを加えた甘いカファエと、ブラックの苦味が強いカファエがあります。ストリートフードの場合、一般的に1ドル程度から提供されます。レストランやカフェで提供されるものは、1.5〜3ドル程度です。
ベトナムの物価は日本と比較して高い?安い?
そしてベトナムの物価は、日本と比較すると比較的安いと言えます。例えば、レストランでの食事は、ベトナムの場合は1,000円以下で済むことが多く、ファストフードチェーンでは更に安く済みます。また、衣料品や化粧品も安価であり、日本と比較すると約半分以下の価格で購入できます。また、公共交通機関も格安で、ホーチミン市内のバスは約15円程度で乗ることができます。
ただし、ベトナムによって物価は異なるため、大都市圏のホーチミン市やハノイ市内では、日本と同程度か、やや高めの価格帯になることがあります。また、観光地や外国人向けの店舗では、高額な物価になることもあるため、現地の市場や屋台で買い物や食事をすることで、よりリーズナブルに旅を楽しむことができます。
さらに、物価は日本と比較するだけでなく、ベトナム内部でも地域によって差があることに注意が必要です。北部や南部、海岸地帯や内陸部など、気候や文化、経済状況などの要因によって、物価が異なることがあります。そのため、旅行前に現地の情報を調べ、予算や旅程に合わせて計画することが重要です。
ベトナム旅行の安い時期と高い時期について
最後にベトナム旅行における安いシーズンと高いシーズンについてご紹介させていただきます。
安い時期
ベトナムは、南北に長い国土を持ち、地域によって気候が異なります。一般的に、北部のハノイや中部のダナン、南部のホーチミン市では、4月から8月が旅行に適した季節となります。この時期は雨季にあたりますが、日中は晴れることが多く、観光に適しています。また、6月から8月は夏休みシーズンであり、子供たちの休みを利用して旅行する家族が多く、航空券やホテルの価格が上昇する前に予約することが重要です。
高い時期
一方、北部のハロン湾や中部のフエ、南部のプーケットなど、ベトナムの主要な観光スポットは、11月から2月にかけての乾季が旅行に適しています。この時期は天候が安定しており、海水浴やアクティビティを楽しむことができますが、航空券やホテルの価格が高くなります。特に、12月から1月は年末年始やクリスマス、テト(ベトナムの新年)などの休暇で混雑し、価格が高騰することがあります。
その他の注意点
ベトナムの天候は変わりやすく、同じ季節でも南部と北部では気温や降水量が異なります。また、台風や洪水などの自然災害が発生することがあるため、旅行前に現地の気象情報を確認し、対策を講じることが大切です。また、ホテルや航空券の予約は早めに行うことで、価格を抑えることができます。
ベトナム旅行の合計はいくらくらいかかる?
今回はベトナム旅行についての費用や物価などをご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?最後に仮にミッドレンジホテルで3泊4日のベトナム旅行の総合的な費用となりますが、大体以下のような目安になります。
- 往復航空券:25,000円~35,000円
- ホテル代:1泊あたり5,000円~10,000円(3泊なので、15,000円~30,000円)
- 食事代:1日あたり2,000円~3,000円(3日なので、6,000円~9,000円)
- 交通費:1日あたり500円~1,000円(3日なので、1,500円~3,000円)
- 観光費用:1日あたり2,000円~5,000円(3日なので、6,000円~15,000円)
以上のように算出すると、往復航空券、ホテル代、食事代、交通費、観光費用を合わせて、大体55,000円~100,000円ほどが総額として見込まれます。ただし、旅行の日数や予算、個人の嗜好によって変わるため、あくまでも目安として参考にしてください。また、観光地によって価格が異なる場合があるため、事前に調べておくことをおすすめします。
ホーチミンのホテルへ宿泊した内容についてはこちらの記事を参考にしていただければと思います。