飛行機を利用する際に「水筒を持ち込んで自分の好きなものを飲みたい!」とお考えの方や、「子供のストロー付き水筒を飛行機の中で使いたい」と思う方も多いのではないでしょうか?水筒は液体の入った容器に該当するため、どのようなルールがあるのか気になるところですね。
そこで今回は飛行機の中に水筒を持ち込むことは可能なのか、また中に水が入っている場合と入っていない場合、国内線と国際線の違いなど気になるポイントを詳しく紹介させていただきます。のでこれから飛行機に乗る予定があるという方は是非参考にしてみて下さい。
飛行機の中での水分補給について
まず初めに水筒を飛行機に持ち込む理由として水分補給という目的が挙げられるかと考えられます。やはり乾燥した機内の中で水分補給が出来ないのはなかなか厳しいですよね。特に小さい子供がいる方には飲み物が簡単に飲めるストロー付きの水筒を持ち込みたいと考える方も多く居ます。
ANAやJALではお水やお茶、ジュースなど通常の飲み物は無料でもらうことが出来ますが、ピーチやジェットスターなどのLCCの場合は料金を支払って飲み物を購入する場合がほとんどです。
そうなるとやはり飛行機に水筒を持ち込んで水分補給とをしたいとお考えの方がやはり多いようですが、国内線はOKで国際線はNGというパターンも出てきてしまうのです。
水筒の持ち込み制限について
では本題である飛行機への水筒の持ち込みについてですが、まず初めに国内線の場合と国際線の場合でどのような違いがあるのかについて紹介していきます。
国内線
国内線の水筒持ち込み | 可否 |
水の入っていない水筒 | ○ |
水の入っている水筒 | ○ |
預け入れ | ○ |
国内線利用時に関しては基本的に普通の水やお茶であればどんなパターンでも機内に持ち込むことは可能です。というのも国内線の場合は特に「○○mlの水までしか持ち込むことができませんよ」といった制限はございません。
ただ、手荷物の重量に制限は7kgまで等の制限は設けられていますので、そちらは各航空会社の制限に収まる範囲内までにしましょう。とはいえ大きな水筒でも満タンにお水を入れても1リットルくらいかと思いますのでそこまで過度に心配しなくても良いでしょう。
また、水筒の中にはワンタッチ式で簡単に蓋が開いてしまうものもあります。飛行中は気圧の関係で中の空気が膨張してしまう為、しっかりロックがかかった状態じゃないと飛行機の中で勝手に空いてしまったりする恐れがあるので注意は必要です。
もししっかりと閉まらない水筒や途中で壊れてしまった等の状況になり、自分だけでは解決できず迷惑をかけてしまいそうであれば乗務員さんに相談すると良いでしょう。
国際線
国際線の水筒持ち込み | 可否 |
水の入っていない水筒 | ○ |
水の入っている水筒 | △(100ml以下) |
預け入れ | ○ |
国内線との大きな違いとして国際線の規定として液体物は1つの容器で100ml以下でないと持ち込みが不可能というルールがございます。その為、水筒を持ち込むこと自体は可能ですが、100ml以下でないと機内への持ち込みが出来ないという事になります。
ただし勘違いされる方が多いのですが、100ml以下であれば水筒の容器は何でもいいわけではなく、500mlの水筒に100mlだけ入れて持ち込むのもNGとなります。小さい子供用の容器でも基本的には100ml以上の大きさになってきますので実質国際線に水の入った水筒を持ち込むことは不可能と言っても良いでしょう。
世間的に出回っている水筒の中で100ml以下という水筒は需要がほとんどない為、私自身も売られている場面を見た事が無いのですが、どうしても国際線に水筒を持ち込みたいという方は100ml以下の水筒を探して持ち込む、もしくは100ml以下の別の容器に水を入れて持ち込むような形となるでしょう。
ただ、空の水筒であれば国際線であっても持ち込み自体は可能となりますので、水筒のみ持って行くことが出来ればいいという方はあらかじめ空で持ち込むか、保安検査場を通過する前に全て飲み干してしまえば問題ありません。
飛行機に持ち込める水筒の大きさについて
では次に飛行機の中に持ち込める水筒の大きさについて紹介していきます。飛行機の中に持ち込む水筒の大きさについて一般的に売られているような大きさであれば特に指定ございませんが、よく部活などで使う固定式のジャグのような大きさになってしまうと航空会社や国際基準による制限がある事もあるようです。
ただし水筒の中が空であれば液体を機内に持ち込むわけではないのでそこまで注意する必要はないかと思いますが、あまりにも大きなスポーツ用の水筒などは返って邪魔になってしまう事もございますので大きすぎる水筒は極力持ち込まないようにした方が良いでしょう。
ただしどうしても大きな水筒を持ち込まなければならないというシーンもあると思いますので中身には十分注意して持ち込むようにしましょう。
最終的には、航空会社や国の規定に従って水筒の大きさを選ぶ必要がありますが、旅行前に十分な確認を行い、制限に合致する適切な水筒を選んで飛行機に持ち込みましょう。
水筒にお酒を入れて機内に持ち込むことはできる?
こちらもよくある質問となるのですが、国内線であっても当然飛行機に水筒を持ち込む際にお酒を入れて持ち込むことは禁止されています。飛行機内では自身で持ち込んだアルコール飲料の摂取は制約されており、多くの航空会社で禁止されていることでしょう。
ただ、水筒の中にアルコールを入れるのではなく、現地で購入した未開封(瓶や缶に入って封を開けていない物)のお酒を持ち込むことは問題なく可能です。制限としてはアルコール度数24%~70%は1人当たり5リットル、24%以下は制限なしとなっていますが、ほとんどの場合ここまで大量にお酒を持ち込むことは無いかと思いますので気にしなくても良いでしょう。国際線の場合でも度数70%以下であれば100ml以下の容器で持ち込みは可能となります。
航空会社は飛行中の乗客の安全と快適さを最優先に考えており、アルコールの持ち込みや摂取に制限を設けている所がほとんどで、一部の航空会社では機内で提供されるアルコール飲料のみが許可されており、自身で持ち込んだアルコールは禁止されています。
また、国によっても入国審査や税関の規制があり、アルコールの持ち込みに関する制約が存在することもあります。目的地の国の関連情報を事前に確認し、入国審査や税関でトラブルを避けるためにも適切な対応を心掛けましょう。
したがって、飛行機に水筒を持ち込む際にお酒を入れて持ち込むのはやめましょう。お酒が飲みたい場合は機内で販売していますので航空会社が提供しているアルコール飲料を利用するようにしましょう。
飛行機に水筒を持ち込む際の保安検査場での検査
最後に飛行機の機内に水筒を持ち込む際、保安検査場で以下のような検査が行われることが一般的です。まずX線検査ですが、 水筒は手荷物と一緒にX線検査機に通され、この検査で水筒内に異物や禁止されたアイテムがないかを確認しています。
次に手動検査となりますが、X線検査で異常が検出されてしまった場合や疑わしい場合にセキュリティスタッフが手動で水筒を検査することがあります。実際に水筒の蓋を開けて中身を確認する場合が多いですが、基本的に水やお茶しか入れていない場合は問題なくスルー出来るので安心してください。
そして液体検査ですが、水筒に液体が入っている場合にセキュリティスタッフが液体の性質を確認することがあります。液体を特定の試薬に触れさせて反応を確認する検査や液体を少量採取して検査機器で分析することもありますが、特に変なものを入れていなければ全く問題ございません。
どのような検査を行うかについては航空会社や国の規制によって異なる場合がありますので、事前に航空会社のウェブサイトや案内を確認することをお勧めします。
飛行機の機内に水筒を持ち込む際の注意点まとめ
今回は飛行機に水筒を持ち込む際の注意点や国内線、国際線の違いについて紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?基本的には皆さんご存じの通り持参した液体は特定の容器に移し替えた少量のみしか持ち込むことが出来ない為水筒も同様に中身が入っていると保安検査場で止められてしまいます。
また、空の水筒を持って保安検査場を通過した後であればそこで購入した水やお茶を水筒に移し替えることは可能ですが基本的にペットボトルで販売されている為わざわざ移し替える必要もないと思われます。