車は保有しているけどあまり乗らないし維持費がもったいないな…。と思ったことはありませんでしょうか。地方の田舎などでは車必須の社会だったりするのでこのような考えはあまりないかもしれませんが都心部などにお住まいの方で車を持ってる方は感じたことがあるかもしれませんね。
今回はそんな車を所持する費用が実は勿体無いのでは?と思ったことがある人に読んでいただきたい内容をまとめてみましたのでぜひ参考にしてみてください。
車を持っていても損してしまう人とは?
まずはどのような人が車を持っていると損してしまう傾向にあるのかをご紹介させていただきます。
足として一応持ってる人
まずは一応足として持っておこうと言うくらいの人が挙げられるかと思います。
このような場合は日常的にはほとんど電車などの公共交通機関を利用していて何かあった時のために一応持っているだけの人と言えます。こう言った場合に維持費などで損してしまっている場合が多いでしょう。
平日は電車通勤でほとんど乗らない人
次に平日は基本的に乗る時間がなく休日買い物に行く時くらいで使う人も損してしまっている場合が多いです。
というのも平日は朝から家を出てしまい帰ってくるのも遅いと乗る機会がありません。土日も週によっては乗らない事もあるので結局1ヶ月に乗る日は3,4日なんて事もありそうです。
都心部に住んでいる人
そしてお住まいが都心部でそもそも車に乗る理由が無い人です。家を出て少し歩けば駅があるような人は車を所持していると損する場合が多いです。
また都心部や栄えている所では駐車場の値段もかなり高く、1ヶ月5万円なんていうところも結構あります。安い賃貸アパートが借りられるくらいの値段ですね。
車を所持していても損しない人
続いては車を所持していてもしっかりと理由があって損とは言えない人の例をご紹介させていただきます。
車が生活に必須
まずは都心から外れて車がないと生活に支障が出てしまう程の所に住んでいる人です。車がないと買い物にすら行くことができないので所持していて損という事はありません。このような場合は遠出するのにも常に車で駅を利用する家族が居れば送り迎えは必須となるでしょう。
車が趣味な人
次に車が趣味で自分の愛車をこまめに手入れしたりドライブに行ったりしている人は損しているということはないでしょう。
車が趣味になるので車がなければ成り立たず、お金は確かにかかるかもしれませんが好きなことに使うことができているのでいいのではないかと思います。
通勤で車を使う人
続いて通勤に車を使っている人も必ず毎日乗ることになるので損はしていません。また、通勤の場合は交通費としてガソリン台が支給される場合も多いので車が好きでかつ通勤している人は良いかもしれませんね。
車の維持費について
次に車を所持するのにどのくらいの維持費がかかるのかをご紹介させていただきます。
今回は車を持つのが損かどうかくらいの人をテーマにさせていただいている為走行距離は比較的少なめと考え、都内で駐車場を借りて所持しているような場合を想定させていただければと思います。
住む場所によって駐車場代が無かったり、消費する費用が異なる場合もございますが参考程度に見ていただければと思います。
また、普通自動車と軽自動車で税金や維持費なども変わってくる為その辺りも大まかにご紹介させていただければと思います。そしてトータルでかかる費用の為購入金額ではなく分かりやすくローンとして計算をさせていただきます。
軽自動車の維持費
まずは一般的な車より維持費の安い軽自動車についてご紹介させていただきます。軽自動車の場合都内で車を所持するのにおおよその目安で年間このくらいかかるかと思われます。
費用の掛かる項目 | 1年あたりの金額 | 備考 |
駐車場代 | 360,000円 | 月30,000円の12ヶ月分 |
任意保険 | 40,000円 | ある程度等級がある場合 |
自賠責保険 | 10,000円 | 2年で19,730円 |
重量税 | 3,300円 | 3年で9,900円 |
自動車税 | 10,800円 | |
車検代 | 35,000円 | 2年で70,000円 |
整備費用 | 10,000円 | |
消耗品交換 | 40,000円 | |
ガソリン | 50,000円 | 年間5,000km走行 |
ローン | 300,000円 | 150万円を5年ローンと仮定 |
合計 | 859,100円 |
上記の場合は仮に5年間ローンを支払いながら年間5000kmの距離を走行する場合を想定したものになりますのでこのような金額となっています。
もし年間走行距離の違いやローンの有無があればその分の価格を調整して考えてみるといいでしょう。
普通自動車の維持費
次に普通自動車の維持費ですが軽自動車に比べると少し高くつく項目はありますが駐車場代などは一律のためあまり変わらないかもしれません。
その辺も合わせて参考にしてみてください。
費用の掛かる項目 | 1年あたりの金額 | 備考 |
駐車場代 | 360,000円 | 月30,000円の12ヶ月分 |
任意保険 | 70,000円 | ある程度等級がある場合 |
自賠責保険 | 10,000円 | 2年で20,010円 |
重量税 | 12,300円 | 3年で36,900円 |
自動車税 | 30,500円 | |
車検代 | 50,000円 | 2年で100,000円 |
整備費用 | 10,000円 | |
消耗品交換 | 50,000円 | |
ガソリン | 75,000円 | 年間5,000km走行 |
ローン | 500,000円 | 150万円を5年ローンと仮定 |
合計 | 1,167,800円 |
という上記の結果になりました。こちらも駐車場代の違いやローンの有無など大きく変わってくる場合はありますが新車を5年間新しく保有したらという形で計算させていただきました。
マイカーとタクシーはどっちがお得?
では続いて車を所持するのとタクシーでずっと生活するのはどちらがお得?と言う所をご紹介させていただきます。走行距離や使用頻度によっても異なると思いますのでどのくらいの車を利用すれば得、損など述べさせていただきます。
先程新車をローンで購入した際の維持費をご紹介させていただきましたがそちらのデータを元に調査してみました。まずはタクシーの料金についてですが東京のタクシーは初乗り410円で1.052kmまで乗ることができます。
またその後の運賃ですが距離では233mごとに80円、時速10km以下で走行した場合は85秒ごとに80円、22時〜翌5時までは2割増などと細かいルールが設けられております。
実際に計算するのは至難の技で大体ざっくりとした料金を洗い出してくれるアプリやサイトを利用することが多いかと思います。
では本題のどのくらい車使用すれば所持する方が得なのか、またはどのくらいの車を乗らなければタクシーの方が得なのかと言う所ですが、先程述べさせていただいた軽自動車であれば859,100円、普通車であれば合計1,167,800円の料金に年間で達するタクシーの距離を計算していきたいと思います。
長距離をタクシーで移動する際のざっくりとした計算では1kmあたり308円で移動が可能となりますのでそちらの計算式に当てはめていきます。
まず軽自動車の859,100円にタクシーの料金で達するための距離ですが308円で割ると2,789kmと言う数値が出てきます。こちらの距離が軽自動車の新車をローンで購入した際にかかる費用と全てタクシーで移動した際にかかる費用のおおよそ境目となります。
と言うことは年間で2,789km以内の運転で都内で駐車場を借りてローンを払っている人は損をしてしまっている場合が多いと言えるでしょう。
月間で言うと232km以下の距離という事になります。
また普通自動車の場合同じ計算式に当てはめると3,792kmと言う距離が出てくるので新車をローンで購入してこの距離以下の移動であればタクシーの方がお得と言えるでしょう。
ただ、人によっては車が好きで所持したいと言う場合もあるので一概に全ての人が損というわけでもありません。
確かに車を所持していればいつでも好きな時に自分で運転して移動できるので使い勝手は良いです。
ですがタクシーの利点としてはお酒を飲んでいる場合や自分で運転しなくて良いので楽だったりとメリットも沢山あります。
車を持つことによって金銭的にデメリットが多いようであれば自家用車は持たずにオールタクシー生活の方がいいかもしれませんね。
自家用車とタクシー生活はどちらの方が得?まとめ
今回は自家用車を新車で購入して所持するのと全てタクシー移動だとどちらの方がお得なの?と言う点についてご紹介させていただきましたがいかがだったでしょうか。
実際に出した金額はあくまでも参考地として少し多めに記述している部分もあるので厳密には多少ことなる場合もございます。
また車自体も5年間の利用で考えていますが7年、10年などと期間を伸ばせばローン費用も安くなりますし駐車場台ももう少し安い所を探せばコストを抑えられます。
そのような観点からご自身の環境に合わせてもう一度計算し直してみますと正しいデータが取れるかと思いますので興味のある方はぜひ参考にしてみてください。