北海道旅行といえば札幌や函館を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?そんな中今回ご紹介させていただくのは白老郡にある星野リゾート界グループの「界ポロト」というホテルです。界ポロトは2022年1月にオープンしたばかりの新しいホテルで人気を集めている高級ホテルとなっております。
今回はそんな界ポロトに1泊2日、さらに通常の部屋ではなく温泉露天風呂付きの特別室に宿泊してきましたのでブログ形式でご紹介させていただければと思います。
これから界ポロトに宿泊を予定されている方やまだもどのホテルにしようか悩んでいる方はぜひ参考にしてみて下さいね!
界ポロトへ
私自身は東京都に在住のためまずは飛行機で新千歳空港まで向かいました。冬の北海道ということもあり無事飛んでくれるか少し心配していた面もありましたが何事もなく新千歳空港着陸。
そこから電車を使ってまずは南千歳駅へ向かいます。南千歳駅からは特急列車を利用して界ポロトの最寄駅である白老駅までは30分ほどで到着します。
ICカードが使えない小さな駅でしたが駅員さんに切符を渡して界ポロトまで歩いて向かいます。
大体10分ほど歩いたところで到着!全体的に黒いシンプルな四角い建物となっていました。
早速建物を進んでいくと白樺の木が並んだ通路が現れました。事前に下調べはしていたのでなんとなく知っていたのですがとても素敵な通路となっております。
反対側には小川が流れており、こちらもなんだか癒される空間ですね。
館内に入るとすぐ目の前に現れるのがこちらの中央に暖炉があるタイプのロビー。
一息つくにはちょうど良いスペースですね。また、ウェルカムドリンクとして温かいお茶や紅茶などが用意されております。
こちらのカウンターで名前を伝えてチェックインの手続きを行うと細かい点などは部屋で行ってくれるとのことで実際に案内していただきました。
そこでロビーから少し外を眺めていると白い大きな鳥が。カワサギという鳥で長い首が特徴のようです。
北海道の雪景色がとても似合う鳥ですね。
そしてロビーで時間がかかれた札と不思議なものを発券。こちらは魔除けづくり体験を行う際に時間帯で予約する札で各時間帯10名までの先着順となっているようです。
ロビーの休憩スペースやお部屋に持っていくことが出来る本の紹介などもしていただきました。
また、チェックインカウンターのすぐ横にはお土産コーナーもございました。
15時よりチェックイン可能とのことでしたが少し早めの14時半くらいに到着してしまったので少しロビーで待つようかと思っていましたがスタッフの方が気を利かせてくれて早めに案内してくれて入室することが出来ました♪
お部屋までの廊下はあえて真っ直ぐにせずカーブを描くような作りにしているそうです。
界ポロトの特別室
では続いて今回実際に宿泊した特別室をご紹介させていただきます。特別室の特徴としてはなんといっても温泉露天風呂がついているという点でこちらについても後ほどご紹介させていただければと思います。
まず初めに部屋に入ると広々としたリビングスペースが広がっています。
ベッドは反対側に2台並んでおり寝室とリビングが分かれているスタイル。
軽作業ができる机も完備されており、奥には透き通った青空が広がっていました。
また、卓上の黒い木箱を開けてみると中にはお茶やコーヒーなどが入っており室内でもゆっくりとドリンクを頂くことができますね。
冷蔵庫の中にはお酒やジュースがあらかじめ入っていますがこちらは水以外全て有料となりますので飲む場合にはオーダーシートの方にチェックして精算時に申し出る必要があります。
館内着はクローゼットにかけられており、ホテル内はこちらを着て自由に動くことができます。
寝巻や足袋もMサイズとLサイズの物がそれぞれ用意されております。
お次はリビングのスペースについて。ソファーはしっかりと弾力のある硬めの素材で沈みすぎない個人的には好きなタイプのソファーでした。
こちらのテーブルにはお菓子が置かれていました。イヨマンテという北海道のアイヌ民族から名前をとったハスカップのバターサンドのようなお菓子ですね。
お次はパウダールームのご紹介です。洗面所が2台並んでいるのは嬉しいポイントで朝の混み合う時間もこれで解決ですね。
近くに寄ってみると星野リゾート界グループでお馴染みの風呂敷が置いてありました。
この風呂敷は持ち帰り自由で中には歯ブラシなどのアメニティが入っています。
そしてトイレも清潔感のあるシンプルな作りです。
続いては今回の旅行のメインとも言える客室露天風呂についての紹介です。まずは体を洗い流すためのシャワースペース。
さらに奥に行くと温泉からの絶景が広がっています。
温泉自体は黒い泉質となっており若干とろみがあるような印象を受けました。また、すぐ隣には外気浴を楽しめるスペースも設けられており、ここからの景色も息を呑むほどの絶景ですね。
ただ一面ガラス張りとなっているため前に出過ぎてしまうと見えてしまうので注意が必要ですね。
なかなかここまで解放感ある露天風呂が付いている客室は無いのでゆっくりと温泉に浸かって自分だけの時間を過ごしたいという方は本当におすすめです。
界ポロトの夕食について
では続いて旅行の醍醐味の一つである夕食についてご紹介させていただきます。今回は通常の夕食ではなく特別会席のコースをいただくことにしてみましたので併せてお伝えできればと思います。
まずはチェックイン時に前半の部か後半の部で選ぶように言われたので前半の17:30〜の時間で席を取ってもらいました。ちなみに後半は19:30〜となるようです。
食事の会場は1階ロビーのすぐ横にある会場で早速席へ案内していただきました。
到着するとすでに本日の特別会席メニューが記された紙が用意されています。
どんなメニューが出てくるのかあらかじめ記載されているので「この料理は一体なんだろう…?」というのがあまりなくて助かりますね。
また、星野リゾート界グループは全国各地にあり、それぞれどんな先付けを取り扱っているのかざっくりと記載してありました。
では早速本題の料理のご紹介となります。まず初めに運ばれてきたのが先付けです。
なんと熊の置物まで飾りとして一緒に運ばれてきました。中身は先ほど記されていた山わさびの上にいくらやキャビアと言った高級食材が乗った料理です。
次に煮物椀の南京のすり流し、大根餅の揚げ出し、棒蟹、花麩といった料理。
中でも蟹がしっかりと奥深い風味を感じることができてとても美味しかったです。
続いては宝楽盛りということでお造りやその他様々な料理が運ばれてきました。
お造りはニジマス、エビ、カレイの三種類で普段なかなか見かけることのない食材もいただくことができました。
八寸は蟹のお寿司や錦玉子、そしてフォアグラ干し柿と言った珍しい料理までいただくことが出来ました。
また、酢の物としてなまこぽん酢もいただきましたが普段なかなか食べない食材で少し私の口には合わずでした。
続いて蓋物が運ばれてきます。中身はキンキの酒蒸しとなっていました。
こちらもあまり普段食べる機会が少ない料理ですが身がとても柔らかく優しい味わいで美味しかったです。
次に牛と野菜の陶板焼きです。
すっかり中身の写真を撮り忘れてしまいましたが脂がしっかりと乗った牛肉から溢れ出た肉汁と野菜を絡めて食べるのはとても美味しかったです。
そして料理も終盤に差し掛かり今回のメインでもある毛蟹と帆立の醍醐鍋が運ばれてきます。
丸々と毛蟹を1匹使った贅沢な鍋料理です。10分ほど煮込むとスタッフの方が器によそってくれました。
1周目は鍋として堪能させていただき、2周目はご飯を入れてリゾットとしていただきます。お好みでチーズをかけて食べると美味しいとのことだったのでこちらも併せていただきます。
魚介の風味の中でいただくリゾットは抜群に美味しく、さらにチーズの風味がとてもマッチしておりシメとしてはとても良い物をいただくことができました。
そして最後にデザートが運ばれてきます。北のブランマンジェと言うことでイメージとしては杏仁豆腐のような物で北海道の名物であるハスカップのソースをかけていただきます。
とても濃厚で美味しく、ソースをかけなくても十分甘味を感じられるほどでした。
温かいほうじ茶も一緒にいただいて夕食タイムは終了です。
界グループの料理はやはりご当地の食材をふんだんに使っており、とても美味しい料理をいただくことができるのでその地に旅行で訪れたということをたくさん感じられますね♪
界ポロトの温泉へ
では続いて界ポロトで入ることのできる温泉についてご紹介していきます。界ポロトでは「△の湯」と「○の湯」という二種類の温泉があり、それぞれ特徴があるのでお好きな方にお入りいただけます。
△の湯
まずは△の湯についてご紹介させていただきます。こちらの温泉は界ポロトの宿泊者専用の温泉となっており、名前の通り建物を含め至る所が三角となっているのが特徴的です。
温泉自体は宿泊棟とは別で一瞬外に出る形となりますが入り口も三角にこだわっています。
奥へ進んでいくと男湯と女湯の中央にあるスペースから見る景色も三角の中に映し出されていました。
お風呂の入り口も三角ですね。
浴槽内の写真は撮影不可の為公式サイトよりお借りしていますが幻想的な三角の空間を味わうことができました。
出典:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiporoto/
また、こちらの温泉ですが直接露天風呂スペースとつながっており、少し進むだけで目の前に広がるポロト湖を眺めることができる作りとなっています。冬は一層雪景色が映えますね。
出典:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiporoto/
そして待合室にはアイスキャンデーも用意してあり、こちらも自由に頂くことが出来ます。
隣には冷たいほうじ茶やカシス酢と言った飲み物も用意されているのでこちらもお好みでいただけました。
○の湯
次にもう一つの大浴場でもある○の湯についてご紹介させていただきます。
△の湯は宿泊者専用の温泉となっていますが○の湯は日帰り温泉としても入ることができるので宿泊者以外の入り口も設けられておりました。
こちらは内湯のみの作りとなっており、洞窟のような静かな空間でゆっくりと温泉に浸かりたい方におすすめです。
出典:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiporoto/
広さ自体はそこまで広いわけではなくこぢんまりとした空間となっていますが浴槽の中央部分から上を見上げると丸い穴が開いており空を見上げることも出来ました。
この穴から差し込む日の光がなんとも幻想的な空間を生み出しているようにも感じられました。
温泉についてまとめ
二種類の温泉を実際に入ってみた感想としてはやはり目の前に広がるポロト湖を一面に眺めることができる△の湯が個人的にとても気に入りました♪
温泉自体は少し黒い泉質で藻のようなものが多少浮いていたりしますがこれも温泉の特徴なのでしょう。
界ポロトの朝食
続いては一晩明けて朝食のご紹介です。夕食と同じ会場で、朝は8:30〜の時間帯で取っていただきました。朝食も夕食と同様にお品書きが用意されており、それぞれ詳細が記入されております。至って朝ごはんはシンプルですがご紹介させていただきます。
1つのお盆にまとめられておりますが白米やかすべの西京漬け、いくら醤油漬けなどが並べられております。
中でも個人的にはかすべの西京漬けが印象的で軟骨まで食べることができるエイだそうです。とはいえ結構軟骨も大きく、食べるのに抵抗感がある方もいらっしゃるかと思います。ただせっかくなので軟骨まで全ていただいてみました♪
そして鮭とじゃがいもの擦り流し鍋も運ばれてきます。
10分ほど経つと完成し、個々の器に盛っていきます。じゃがいもの風味漂うポタージュのようなスープに鮭のつくねがとても合っていて美味しかったです。
デザートはイチゴのようなジャムがかかったヨーグルトですが、実はこれ北海道の野菜を使ったジャムだそうです。
ただ味的にはフルーツのように甘い風味のジャムだったので言われなければ気づかなかったかもしれません。
界ポロトについてまとめ
今回は北海道の白老にある界ポロトに実際に宿泊してみた感想をご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか。個人的にはやはり今回のメインでもある露天風呂付きの部屋が最高に居心地良くてずっと住みたいなと思えるほどでした。
また、チェックアウトが12時と遅いのでお昼頃までのんびりと温泉に浸かっていられるのは嬉しいポイントです。そして食事も北海道の海の幸をふんだんに使った料理が次々と出てくるのでこちらもとても満足できました♪
簡単に良かった点時になる点をまとめてみるとこんな感じです。
・館内がとても綺麗で清潔感がある
・従業員の好感度が高い
・アクセスが少し悪い
と言った感じでしょうか。やはり界グループの特別室という事で正直料金的な面はお高い印象です。今回は特別室でさらに特別会席という豪華なプランだった為1人当たり58,000円というリッチな旅行となりました。
ただやはりこの値段だけみると高いなと感じてしまう部分はあるので強いてホテル内のネックな点を挙げるとすれば価格くらいとなるでしょう。