東京から大阪まで移動するのに昔は2週間かかった?移動手段や新幹線の歴史について紹介!

現在は気軽に新幹線を使って旅行や出張へ行ける「東京↔大阪」間の移動ですが、江戸時代は2週間かけて実際に人の足を使って訪れていたなんて言うのも有名な話です。

そこで今回は、実際に江戸時代から現代まで東京大阪間の移動にかかる時間についてどのような進化を遂げてどのくらい速く移動できるようになったのかをまとめてみましたので気になるかたっは是非ご覧ください。

江戸時代

東京から大阪まで移動するのに昔は2週間かかった?移動手段や新幹線の歴史について紹介!

ではまず初めに冒頭でも少し触れさせていただいた江戸時代の東京大阪間の移動時間についてです。

江戸時代初期~中期(14日間)

まずは最も初期の移動方法として、実際に人間の足を使って歩いて約2週間かけて大阪まで行くというのが当たり前の時代でした。今考えると拷問にしか思えませんが、江戸時代は乗り物など存在していなかったため仕方ありません。

現在の東京駅から新大阪駅まで徒歩で移動するとなると約508kmとなる為、1日あたり37キロほど歩いて移動しなければなりませんでした。

幕末(3日)

1800年代後半に差し掛かった幕末ではようやく蒸気船での移動が可能となり、大体3日ほどで東京から大阪へ行くことが出来るようになりました。

ただし、民間人が誰でもこの蒸気船に乗れるかというとそういうわけでもない時代だった為、まだまだこの時期でも歩いて大阪へ向かう人も少なくなかったようです。

明治・大正時代

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では次に明治・大正時代についてです。ようやく地上で列車移動が可能となるがこの時期になりますが、まだまだ現在と比べると長い所要時間が必要でした。

明治時代(20時間5分 )

まずは明治時代ですが、関東と関西がようやく一本の線路でつながり、現在の東海道本線がこの年に開通しました。

それでもまだ20時間ほどかかっていた為、現在の時間帯で考えると明け方くらいの始発に乗り、終電の日付を跨いだ時間にやっと到着するくらいの感覚となります。

まだまだ旅行で東京大阪間を移動するのは一苦労する時代ですね。

大正時代(11時間50分)

そして大正時代になると、明治時代にできた列車の特急列車の運行が開始となりました。

所要時間は11時間50分ほどと、半日を切るくらいまでスピードアップしましたが、それでも現在と比較するとだいぶ時間がかかっていたことが分かります。

昭和時代

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そして著しい経済成長を遂げた昭和時代ではさらに速く東京大阪間を移動できるようになります。

昭和時代:1930年(8時間20分)

昭和5年には特急「燕」が運行開始しとなり、さらに移動時間が短縮されました。当時は東京大阪間を8時間台で移動できるのは異例とも言われるくらいの高速運転で、「燕」は超特急と呼ばれていたようです。

昭和時代:1958年(6時間50分 )

戦後しばらくが経過し、昭和33年に国鉄初の電車特急「こだま」が運航開始となりました。ビジネス特急という触れ込みで、行きは東京7時発の「第1こだま」、帰りは大阪16時発の「第2こだま」を使う事によって、滞在時間はとても短いものとなりますが東京大阪間の移動で日帰りが可能な時代が到来しました。

昭和時代:1964年(4時間 )

そして東京オリンピックが開催される1964年ですが、開催に合わせてついに東海道新幹線が開業しました。

移動時間も4時間と大幅に短縮され、今までよりもさらに気軽に東京大阪間の移動ができる交通網の誕生となりました。

昭和時代:1965年(3時間10分 )

そして東海道新幹線誕生の翌年、建設当初の計画通り3時間10分での営業運転がスタートしました。

こうしてみると、60年ほど前から現代の移動時間と比べても1時間未満の差という所まで来ていたことが分かります。

平成時代

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そして時代は平成に入り、東海道新幹線がさらに進化を遂げていきます。

平成時代:1992年(2時間30分)

東海道新幹線の300系「のぞみ」が登場し、所要時間が2時間30分とさらに短縮される運転となりました。

スピードも最高速度270km/hとなり、現在とほとんど変わらない速度をこの時点で実現することが出来ているのです。

平成時代:2015年(2時間22分)

そして平成27年となり、東海道新幹線が出せる最高時速が285km/hまで上昇し、現時点の最短時間である2時間22分をたたき出すことに成功しています。

令和時代以降

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そして未知の領域となりますが、現在リニア新幹線の開発が進んでおり、さらに速い時間で東京大阪間の移動が可能になると言われています。その所要時間はなんと割いたんで67分となり、現在の2時間22分の半分以下の時間で移動することが出来るようになってしまう驚きです。

ただ、現時点で東京名古屋間の運行も未定となっている為、東京大阪間の開業に関してはさらにもっと先になるのではないかと言われています。おおよその目安として2045年頃の運行開始目標となっている為、あと20年ほどかかる見込みなのではないかと考えられます。

東京から大阪まで移動する時間の歴史まとめ

今回は江戸時代から現在・未来まで、東京大阪間の移動時間についてまとめさせていただきましたがいかがでしたでしょうか。江戸時代は徒歩で2週間かけて移動していたという事なので驚きですよね。

そう考えると、平成初期の新幹線のぞみが開業されるまでの100年くらいで大きな成長を遂げることが出来たのではないかと思います。

様々な人の努力があったからこそこうして私たちが気軽に旅行へ行ったりすることが出来るようになったという訳なので感謝です。

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