やり投げのコツや練習法&助走からの投げ方とフォームを解説

やり投げのコツやフォーム

今回は陸上競技の投てき種目であるやり投げのコツや練習方法、投げ方等について解説させていただきます。やり投げは単純に走ってやりを投げてその飛距離で競う競技なのですがなかなかコツをつかむのが難しかったり、どのタイミングでどう投げたらいいのかなど複雑な種目になります。

試合で力を発揮するためにどのような練習をしたら良いのかなども踏まえてポイントをいくつかご紹介させていただきますので是非参考にしていただければと思います。

やり投げとはどんな種目?

まず初めにやり投げとはどんな種目か簡単にご紹介させていただきます。

やり投げは、陸上競技の種目の一つで、選手が競技場内で、槍のような形状をしたやりを投げる競技です。遠くに飛ばすことが目的であり、投げた距離が競技の勝敗を決める基準となります。投げた距離は、測定装置によって正確に測定されます。

やり投げは、選手の筋力や柔軟性、スピード、投げ方などが重要な要素となります。選手は、体の軸を中心に回転しながら、助走をつけて勢いをつけ、全身を使ってやりを投げます。投げ方にはいくつかの技術があり、選手は自分に合った投げ方を見つけることが大切です。

やり投げは、男女ともに実施される競技で、オリンピックや世界陸上などの国際大会でも行われています。また、高校や大学などの学生スポーツでも行われ、特に日本では強豪校が多く、注目を集めています。

やり投げは、その競技特性から怪我のリスクが高い競技でもあります。選手は、適切なトレーニングとテクニックの習得に努めることで、怪我を予防しながら技術の向上を目指す必要があります。

やり投げは、長い歴史を持つ陸上競技の中でも、力強く美しい動きや、大きな勢いで飛び出すやりの迫力が魅力的な競技です。

やり投げの助走から踏切までのポイント

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やり投げにおいて、助走から踏切までのポイントは非常に重要です。以下に、ポイントを紹介します。

  1. 助走 助走は、加速とスピードをつけるために重要です。助走中には、スピードをつけるために体を低くし、力を込めて加速します。助走の距離は、選手によって異なりますが、一般的には約30m程度の距離をとります。
  2. 跳躍 助走を終えたら、踏切に向かって跳躍します。跳躍中には、脚を曲げて力をため、やりを投げるためのエネルギーを蓄えます。この時、体の位置や角度などが非常に重要で、正しいフォームを保つことが求められます。
  3. 投げる 跳躍中に力をためたら、次はやりを投げるための準備です。腕を振りかぶり、体をねじって回転力をつけます。そして、腕を前に伸ばし、力を込めてやりを投げます。投げるときには、体のバランスを保つことが重要です。

以上が、やり投げにおける助走から踏切までのポイントになります。選手によってフォームは異なりますが、正しいフォームを習得することが、より高い成績を収めるための重要なポイントとなります。また、助走や踏切の練習を行うことで、より効果的なやり投げが可能となります。

その他の基本的なポイントとしては助走でいかに速いスピードを出してやりを投げられるかというところがカギになってきます。
もちろん助走スピードが速ければ速いほど投げる時の初速が速くなるのでやりは遠くへ飛びやすくなるというわけです。

しかしいくらスピードが出ているからと言ってバラバラなフォームで投げてもあまりうまくは飛んで行ってくれません。投げる際の踏切もとても大事なポイントになります。

実際に投げる5歩くらい前からクロスステップの姿勢に入るわけですが、この際に今までのスピードを殺してしまわないようにしなければなりません。

せっかく助走でつけたスピードがもったいないですからね。そして投げる瞬間も体がぶれないようにしっかりと体幹を鍛えておくとより重心が安定するのでまっすぐ飛ぶようになります。

是非気になる方はこちらの体幹トレーニングの方法もご参照ください。

陸上競技【体幹トレーニング】の効果と方法を解説

 

やりを投げる時のポイント

やり投げ コツ

やり投げの基本的な技術は、助走、投擲、そして後退の3つのフェーズに分けることができます。以下に、やりを投げる際のポイントやコツを紹介します。

まずは、助走についてです。助走は、投擲に必要なスピードをつけるための重要なフェーズです。助走では、まっすぐ走ることが大切で、やりを投げるラインに対して直角に走ります。加速し始めると、徐々に体を起こし、肩を前に出します。最後に、跳躍するために反動をつけ、右足で飛び出します。

次に、投擲についてです。投擲は、やりを振りかぶり、後ろに引き、前方に放り投げることです。やりを握る手は、握りこぶしを握っている手が下になります。振りかぶるときは、腕をしっかりと伸ばし、やりを真っ直ぐに保ちます。後ろに引く際には、肘を高く上げて、肩と腕を後ろに引きます。そして、前方に投げるときには、やりを前方に投げるようにすることが大切です。手を放してからも、肩や体は前方に向け、踏切まで体を伸ばしていくことが必要です。

最後に、後退についてです。後退は、投擲を完了した後、投擲線の反対側に下がることです。後退は、投擲距離にも大きな影響を与えます。後退するときは、右足から始めて、左足に体重を移します。左足に着地した後、右足を引いて前進し、安定した立ち姿勢を保ちます。

以上が、やり投げのポイントやコツです。やり投げは、助走から後退まで、複数のフェーズがあるため、それぞれのフェーズでしっかりとしたフォームを身につけることが大切です。練習では、一つずつフェーズを重点的に練習することが推奨されます。また、しっかりと体幹トレーニングを行い、スピードとパワーを強化することも重要です。

やり投げの主な練習方法

やり投げを上達させるためには、様々な練習方法があります。以下に代表的な練習方法をいくつか紹介します。

  1. 基礎体力の強化 やり投げに必要な筋力や柔軟性をつけるため、継続的な筋トレやストレッチ、ランニングなどの基礎体力を養うトレーニングが重要です。
  2. 技術の練習 やりを正しいフォームで投げるためには、正しい投げ方を身につけることが必要です。助走や踏切、投げる瞬間の手の使い方などを練習することが重要です。また、様々な角度からの投げ方や、加速度をつけるためのトレーニングも行います。
  3. 計測トレーニング やり投げは、飛距離を競う種目です。そのため、定期的に飛距離を計測して記録することが重要です。計測した距離を基準にして、練習の効果を確認し、課題を見つけることができます。
  4. 競技力の向上 やり投げは、力強く投げることが求められます。そのため、スピードトレーニングやパワートレーニングなど、競技力を向上させるトレーニングも重要です。また、試合前には、精神面のトレーニングも行い、自信をつけることが必要です。
  5. 他種目のトレーニング やり投げは、全身の筋肉を使う種目です。そのため、他の競技種目のトレーニングも効果的です。特に、スプリントやジャンプなど、同じように全身の筋肉を使う種目のトレーニングは、やり投げの力を伸ばすことができます。

これらの練習方法を継続的に行い、自己記録を更新することで、やり投げの技術や力を向上させることができます。ただし、トレーニング方法には個人差がありますので、自分に合った方法を見つけることが重要です。また、練習中に怪我をしないよう、十分に注意してトレーニングを行うようにしましょう。

上記の練習を行ったとしても投てき種目はこの練習をしたらこれだけ伸びるというものはありません。実際に個々がどれだけ努力するかによって伸びしろは変わってきますのでポイントを見つけて練習に励んでいってください。

そして実際の練習環境において、やりを投げて練習できるほど広い環境があればいいのですが、多くの学校では敷地がそこまで広くなく、やりを思いっきり投げられる環境は整っていません。そこでよく高校などでやり投げの練習に使われているのがこのジャベボール

ジャベボール

こちらは丸い部分がスポンジで作られており、本体自体もとても軽いのでやりを実際に投げられる環境がなくても練習できる優れものです。

そしてやり投げだけ投てき種目で唯一走る動作が含まれるので投てき種目のウエイトトレーニングに加えて短距離種目のウエイトトレーニングをするとより効果が現れるのではないかと思います。
陸上競技【短距離】のウエイトトレーニングを解説

こちらに短距離種目のウエイトトレーニング方法を記載しましたので是非助走スピードを磨きたい方などは参考にしてみてはいかがでしょうか。

実際に日本のトップ選手なんかは100mの自己ベストが11秒前半や10秒台など俊足の持ち主ばかりでもあったりします。

やり投げのコツ、練習法まとめ

今回はやり投げについていくつかご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?実際にやり投げの練習には、ランニングや体幹トレーニング、筋力トレーニングなどが重要です。また、助走や踏切の動作にも注意が必要です。助走は直線的に加速することが重要で、スピードをつけるためには脚力が必要です。踏切の際には、遠心力を利用して効率的に力を伝えることができるよう、距離や角度を計算して練習することが重要です。

また、やり投げを行う際には、体全体を使って力を発揮することが大切です。投げるときには、腕や肩だけでなく、体幹や脚もしっかりと使って力を発揮するようにしましょう。さらに、正しい投げ方を身につけることが重要です。投げるときには、手首を使わずに腕を振るようにして、やりを正しい角度で放出するようにしましょう。

練習の際には、体幹や腕、脚などの筋力を鍛えるトレーニングを行い、正しい投げ方を身につけることが重要です。また、助走や踏切の動作も重要なポイントです。練習の際には、繰り返し練習をすることで、正しい動作を身につけるようにしましょう。最後に、自分のやり投げに合ったスタイルを見つけ、練習を続けることが大切です。自分に合った方法で練習をし、継続することで、やり投げの技術を向上させることができます。

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