今回は今山梨県などの実験線を利用して開通工事が進められているリニアモーターカーについて解説していこうと思います。
リニアモーターカー自体は10年以上前から開通に向けて実験を繰り返しています。しかし一体いつになったら乗れるようになるの?という疑問も多いかと思います。
そこで今回はみなさんの疑問点を解決できればと思い、細かい点などを解説させていただきます。
リニアモーターカーとは?
リニアモーターカーは、磁力を利用して高速で走行する新しい形の列車で、日本国内では、東海道新幹線を補完する形で、リニア中央新幹線が計画されており、最高時速は約600kmになる予定です。リニアモーターカーは、車輪がなく、代わりに車体の下に磁力を発生させる電磁石があり、これによって浮上して走行します。また、モーターも車輪を回す必要がなく、直接車体に力を加えることで加速します。高速で走行できるため、長距離を短時間で移動することができます。
まずは今開業に向けて取り組んでいるリニアモーターカーはどんな利便性があるのかをご紹介させていただきます。現時点での予定で東京〜大阪の間(438km)をわずか67分で結ぶことができる路線を想定しています。
今は陸路で最短のルート(東京駅~新大阪駅)が東海道新幹線の2時間22分になるのでおよそ半分以下の時間で東京〜大阪間の行き来ができるようになってしまうというわけです。東京(品川)〜名古屋間においてはわずか40分と駅によっては通勤圏内でもおかしくないほど時間が短縮されるようです。
これだけの短い時間で大阪や名古屋へ行けてしまうリニアモーターカーなのでいつになったら乗車できるのか気になりますよね!
気になるリニアモーターカーの開業はいつ?
現在の工程で開業予定だと正式な決定がされていませんが予定では、品川駅〜名古屋駅間の営業は2027年に開業することが目標とされています。
しかし、現在、リニア中央新幹線の建設工事はまだ進行中であり、地域住民との間での土地買収や環境への影響などの問題もあるため、開業時期が何度か延期されています。さらに、新型コロナウイルスの影響もあり、建設工事の遅れが生じていることも報じられています。
それでも、リニア中央新幹線の開業に向けては、国や地方自治体などが一丸となって取り組みを進めており、工事の加速化や技術の開発などが進められています。また、2027年に開催される予定の大阪万博に合わせて、新幹線などの交通インフラ整備が進められることも期待されています。
つまり、現時点ではリニア中央新幹線の開業時期は確定していませんが、2027年を目標として建設工事が進められています。今後も工事の進捗状況や社会情勢の変化などを注視しながら、開業時期に関する情報に注意する必要があります。
また、品川駅〜新大阪駅間までの開通目標は2045年となっており、まだ20年以上かかるともいわれています。このように開発自体は10年以上前から行われているのに対して開業するのは相当先になることが見込まれています。
しかし品川駅〜新大阪駅の開業について今現在前倒しが検討されており何年か早めに開通されることも予想されています。いつになったら乗れるのかな~と考えているのも気が遠くなってしまいそうな年月・・特に大阪までの区間が開通するのに20年以上ありますからね。早めに開通されてほしいですがまずは品川駅〜名古屋駅間の開通が先ですね!
リニアモーターカーの料金について
気になるポイントとしてはリニアモーターカーの乗車料金はいくらなの?といった疑問も外せないところ。これだけ開発に時間をかけ、新幹線の半分以下の時間で移動できるとなるとさぞかしかなり値段が高いのでは?と思っている方も多いはずです。
しかし意外とそんなことはないのかもしれません。現在公表されている段階では、品川駅〜名古屋駅間の自由席で11,790円となっております。
新幹線の場合自由席で10,360円なので差額が1,430円です。
思っていたよりリニアモーターカーの値段は高くないようなのでこちらは一安心ですね!いつのまにか値段が変更されている・・なんてことが無いように祈りたいです。
リニアモーターカーのスピードはどれくらい出せるのか
新幹線のおよそ半分の時間で行き来ができるとなれば相当なスピードで走行しているのではないかというところにたどり着くと思います。新幹線ですら最高時速300キロ近く出ています。
しかしリニアモーターカーの場合は今現在実験線での走行ではありますが、時速603キロを記録し、これは鉄道として世界最速を記録を更新いたしました。日本の技術は世界に誇るべきものです。
リニアモーターカーのルートや停車駅は?
出典:https://www.jalan.net/yad395270/blog/entry0003433756.html
今現在確定していることといえば上記のルートでの建設が決定したということです。あくまでもこちらも仮定状態なのでいつか大きな問題点などがあれば別ルートになることも考えられるでしょう。
そして停車駅ですが、今現在確定しているのは東京都ターミナル駅、神奈川県駅(相模原市)、山梨県駅(甲府市)、長野県駅(飯田市)、岐阜県駅(中津川市)、名古屋ターミナル駅の6箇所に加えて新大阪駅を想定しています。
詳細についてはまだ確定していないことばかりなのでなんとも言えない状況といったところです。神奈川県駅については今のJR橋本駅の近くに新たに新設されることが決まったようです。
リニアモーターカーは試乗できる?
そして何よりも注目していただきたいのがこのリニアモーターカーは試乗することができるのです!現在開発が着々と進んでいるリニアモーターの試乗についてどのような流れでできるのかを順番にご案内させていただこうと思います。
実際に試乗するためにどのような手続きや用意するものなどが細かくありますので詳しくまとめてみました。
リニアモーターカーへ試乗するにはどうしたらいい?
まず目的のリニアモーターカーへ試乗するためには試乗ができる山梨県都留市のリニア見学センターへ行く必要があります。リニアモーターカー自体は東京~名古屋、大阪などかなり長いルートを想定して作られる予定ですが今現在リニアモーターカーへ乗ることができる唯一の場所が山梨県なのです。
山梨県立リニア見学センター
住所 | 〒402-0006 山梨県都留市小形山2381 |
電話番号 | 0554-45-8121 |
営業時間 | 9時00分~17時00分 |
定休日 | 月曜日 |
リニアモーターカー試乗までの流れ
では実際にどのような流れで試リニアモーターカーへ試乗できるのかを順番説明させていただきます。まずリニアモーターカーへ試乗するのはとても人気があるため抽選となります。
リニア見学センターのホームページから応募できるのですが開催日時は決まっておらずこまめにチェックする必要があります。
そして希望の日程の所へ申し込みをして結果を待つ形になります。先着順ではなく完全な抽選になるようなので期限に間に合えばいつ応募しても同じなので焦らず日付等間違えないように応募しましょう。
試乗の抽選に当選したら?料金は?
リニアモーターカーの試乗に当選した場合メールで当選したお知らせを受け取ることができます。その後指定期限までに試乗の料金を口座に振り込む流れとなっております。
なぜ試乗なのに料金が無料ではないのかというとお申込受付等準備に伴う諸費用を一部こちらで負担しなければならないためです。
実際の料金は1区画(2名)で4320円、2区画(4名)で8640円という形になります。無事に期限まで振り込みを終えたら後は当日山梨県のリニア見学センターへ向かうのみとなります。
リニアモーターカー試乗 当日の流れ
無事抽選にも当選し、人数分の料金を払い終えたらあとはお待ちかねのリニアモーターカーの試乗体験に参加することができます!当日はどのような流れになるかというと入金を終えてから少し経つと最終案内ハガキというものが自宅へ届くので必ずお持ちください。
これがないと試乗できませんので必ずチェックしましょう。そして本人確認書類として免許証などの身分証明書も一緒にお持ちください。記載されている集合時間に遅れず到着すると無事手続きできますので余裕をもって来場されることをお勧めします。
実際に試乗する前には係員より簡単な説明を受けてから約30分間のリニアモーターカー試乗体験を楽しむことができます。距離にするとおよそ40kmの実験線で最高速度500km/hを超える速度を体験することができます!
全行程でおよそ2時間の試乗体験プログラムとなるので把握しておきましょう。
リニアモーターカー試乗についてよくある質問
体験後の降車場所はどこですか?
乗車した場所と同じく山梨県のリニア見学センターになります。およそ40kmの実験線を往復する形になりますので乗車した場所と同じところで降車になります。
応募の倍率はどのくらいですか?
実際にどのくらいの倍率かというのは日によって様々になります。ちなみに第1回のシニアモーターカー試乗体験の倍率は125倍でしたが現在は落ち着いてきているそうです。
そして人気のあるのは試乗体験開催の初日やお昼時などとなり、他の時間帯よりは少し倍率が上がるようです。
駐車場はありますか?
試乗体験専用の一般駐車場はご用意していません。JR大月駅より路線バス(片道300円)が運行していますので公共交通機関を使用してご来場ください。
リニアモーターカーはいつ営業開始かのまとめ
今回はリニアモーターカーがいつ始業されるのか、そして駅やルート、試乗について様々な分野を解説させていただきました。まだ現段階では確定していないことが多くなかなか世に出回ることがないと思いますが、確定事項はやっぱり気になるものですよね。
料金は新幹線とあまり変わらず、時間が半分以下になるのはとても喜ばしいことなのでぜひ完成を心して待っていたいものですね。また、実際に開発が進んでいるリニアモーターカーだけあって「一度は試乗してみたい!」と考えている人にも役に立ったかと思います。
未来の乗り物リニアモーターカー、実際に私用として乗車できる時代を楽しみにしています!また更新事項等があれば随時更新していきますのでよろしくお願いします!