卵の殻は汚い？食べるのはNG？入ってしまった・食べてしまった場合対処法について

2020.01.22

今回はあまり意識したことがないかもしれませんが卵の殻について細かく調査してみましたので気になる方向けの情報発信となります。「意外と卵の殻は汚い？」「様々な菌が付いているから食べてしまうとやばい？」と言った疑問について述べさせていただければと思います。

普段からよく卵を使った料理をすると言う方であれば卵の殻と遭遇するシーンも多いかと考えられます。そして自ら好んで卵の殻を食べるなんて人はほとんど居ないとは思いますが実際に卵の殻にはどんな菌が付いているのか、謝って食べてしまっても問題ないのか等順番に見ていきましょう。

卵の殻って汚い？

まず初めにそもそも卵の殻ってどのくらい汚いの？と言った大まかな前提からお話しさせていただきます。鶏をはじめとするほとんどの鳥類は排泄口と産卵口が同じとなっていますので出てきたばかりの状態ではかなり汚く、細菌も多く付着している状態と言えるでしょう。

一般的にスーパーなどで販売されている卵に関しては食品として扱われるため殺菌、消毒がかなり厳重にされておりますので料理などをする際に卵を直接触るなどは全く問題ありません。

ただし農家などの家庭の方が自分で鶏を育てて産んだ卵を食べることがある際にはかなり注意が必要です。先ほど申し上げた殻に付着した菌がそのままとなってしまっておりますのでスーパーの卵と比較すると殻には多くの細菌が含まれた状態となってしまうのです。

なので汚いかどうかで言うと鶏から産まれたばかりの卵は正直かなり汚い状態であり、しっかりと殺菌・消毒された後であれば人間に害はほとんどないと言っていいのではないでしょうか。

卵の殻に付いている菌とは？

続いては卵の殻に付着してしまっている菌についてご紹介させていただければと思います。たまごの殻についている菌は、一般的には病原性のある菌ではありません。実際、たまごの殻には微生物が付着している場合がありますが、これらの微生物はほとんどが無害または有益なものです。たとえば、LactobacillusやBifidobacteriumなどの善玉菌が、たまごの殻に付着することがあります。これらの菌は、腸内細菌叢を構成する重要な成分であり、人間の健康に貢献することが知られています。

また、先程卵の殻は汚く菌が付いた状態で産まれると申し上げましたが、たまごの殻にはサルモネラなどの病原性菌が付着している場合もあります。

このサルモネラ菌は塩素に弱い性質がある菌なので気になると言う方は一度ドラッグストアなどで販売されているエタノールシートなどで消毒するといいでしょう。基本的にはスーパーの卵は加工段階で殺菌されていますが家で鶏を育てて卵を食べる人にとっては必須項目と言ってもいいかもしれませんね。

このサルモネラ菌を体内に入れると食中毒を引き起こしてしまう可能性も十分に考えられるので、消毒前の卵の殻を触ってしまったら必ず手を良く洗うようにしましょう。これらの菌は、食中毒や感染症の原因となる可能性があります。したがって、たまごを扱う際には、十分な注意を払い、安全に取り扱うことが重要です。

また、たまごの殻には、表面にある薄い膜によって保護されています。この膜は、細菌やウイルスなどの侵入を防ぐために役立っています。しかし、この膜が剥がれたり、傷ついたりすると、微生物が侵入して増殖する可能性があります。したがって、たまごの殻を取り扱う際には、慎重に扱い、衛生的な状態を保つことが重要です。

卵の殻を食べてしまっても大丈夫？

続いては卵を使った料理をする際にうまく殻を割ることができず卵の殻が料理の中に入ってしまったと言う経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。基本的には卵の殻が入ってしまった場合気づけば取り除くと思いますが、入ってしまったことに気づかずそのまま料理してしまい、いざ料理を食べてみたら殻が入っていて誤って食べてしまったという方も多いと思います。そういった場合体に影響はない？と感じる方もいらっしゃると思いますが基本的には全く問題ないです。

卵の殻の成分としてはカルシウムがほとんどなので少量の卵の殻が体内に入ったからと言って大きく変化が起こることは考えにくいです。ただし卵の殻を口の中に入れ噛んでしまった際には「ガリッ」と言う嫌な食感で不快感を感じたことを1度は誰しも経験したことがあるかもしれませんね。

また、細かい卵の殻であれば全く問題ありませんが、少し大きめの卵の殻を口の中に入れてしまったと言う場合には口の中を切ってしまったり傷つけてしまったりする可能性もあるので大きさによっては注意も必要です。