陸上のレーンはどう決まる?決め方や有利・不利なレーン・幅についてご紹介

陸上 タータン

陸上競技を行っている人であれば特に短距離の場合「自分は何レーンで走るんだろう?」「出来ればこのレーンは嫌だなぁ…。」「このレーンは不利だからもう少し有利なレーンが良いなぁ。」などレーンを知った段階で走る前の心境として大きくタイムに響いてくることもあります。また、1つのレーンってどのくらいの幅なんだろと素朴に思う人も居るでしょう。

今回はそんな陸上競技におけるのレーンの幅や有利なレーン、次のラウンドの決め方など全般的なことをご紹介させていただければと思います。主に長距離選手などの競技者にとってはそこまで「レーン」というところに重きを置いていない方が多いと思いますが実は細かいルールなどがございますので興味のある方ご覧ください。

ではレーンの決め方について細かく見ていきましょう。

陸上競技におけるレーンの決め方

まず初めにレーンのがは実際どうやって決められるかについてご紹介させていただきます。自分の走るレーンが決まっている短距離種目などであれば実際にどのレーンで走るのかというのは気持ち的にも気になりますよね。

ただそのレーンにもしっかりと決め方がある場合もあれば完全にランダムな場合もありますので細かくご説明していきます。

予選の場合

まずはどんな大会であっても予選を突破すると準決勝や決勝に進出できるような仕組みとなっています。そんな予選のレーン配置ですが大会によって変わる場合もあります。1つはエントリータイムで速い選手から真ん中に割り振られ、遅いエントリータイムの選手が端のレーンになるように組まれるパターン。もう1つは完全にランダムでいくら速い持ちタイムでエントリーしてもどのレーンに割り振られるかは分かりません。

準決勝や決勝

次に予選を突破して準決勝や決勝に進んだ場合のレーンの決め方です。基本的には前のラウンドの結果が出そろい次第コンピューターによってレーンが割り振られるのですが、このレーンの決め方にもルールが存在します。

主に前のラウンドで良い成績やタイムを残した選手がシードレーン(3レーン、4レーン、5レーン、6レーン)に配属され、その選手達よりもタイムや成績の低かった2名が7レーン、8レーン。
さらにその選手達よりも成績やタイムの低かった選手が1レーン、2レーンに割り振られる仕組みになっています。

なので例を挙げると決勝で真ん中のシードレーンで走るためには準決勝で全体の上位4番目以内の成績で走る必要があるということです。

また、タイムが上位4番目以内でも着順が低かったりすると他の組の1着の選手の方が優遇されるということもあるので一概にタイムだけでレーンが決まるというわけでもないのです。

有利なレーンは何レーン?

陸上レーンについて

続いて何レーンで走るのが最も有利なのか。という点についてお話しさせていこうと思います。こちらに関してはあくまでも個人的な主観が多く入ってしまうかと思われますがご了承いただければと思います。

実際にカーブを走る短距離種目(200m,400m)においては少なからず走行レーンが何レーンなのかによってタイムに若干の影響が出てくることが考えられます。というのも通常1レーンから8レーン(競技場によっては9レーン)まで存在し、1レーンと8レーンではカーブの緩やかさがかなり大きく変わってきます。

1レーンはとてもカーブが窮屈で好んでこのレーンを選ぶ選手はほとんどいないでしょう。すなわち8レーンが最も緩やかなカーブなので走る観点だけで見ると負担は最も少ないレーンと言えます。

しかし400mなどの場合ペース配分も重要となってくる為、8レーンに配属されると嫌がる人がほとんどだと思います。理由としては外側の選手を見ながら走ることができないのでペースをつかめないという所でしょう。

私自身も400mを走る際に8レーンに配属されると少し気持ちが落ちてしまうこともありましたので精神的な要因として8レーンは走りにくいレーンと受け取ることもできるのです。

そうなると実際にカーブも緩やか且つ外側の選手を見て走ることができる6レーンあたりが最も有利なのではないかと実体験から推測させていただきます。

個人差はありますので外側の選手は一切気にしないという方であれば8レーンが走りやすいともいえるでしょう。

陸上競技上のレーンの幅はどのくらい?

まずはレーンの幅についてご紹介させていただこうと思います。現在公式の陸上競技場で使われているレーンの幅は122.0cmとなっております。
少し前までは125.0cmの幅が適応されていたようですが、2010年4月以降はすべて122㎝で統一して作られております。

以前から存在していた陸上競技場についてはレーンの幅を3㎝縮めて新たにラインを引き直すという全面改修工事を行っているようです。

このレーンの幅についてですが狭いと感じる方もいれば十分広いと感じる方も居ます。実際にスターティングブロックを構えて両手を付けた際によほど大柄で腕の長い人でなければ十分122.0cmの幅で足りるでしょう。

世界陸上やオリンピックなどでは外国の大柄な選手も出場されていますがそのような選手達にとっては少し窮屈に感じるかもしれませんね。

オープン&セパレートレーンについて

陸上レーンについて

最後に競技を行う中で「オープンレーン」、「セパレートレーン」という言葉を聞いたことはないでしょうか?こちらは選手自身が走るレーンが決まっているか決まっていないかという違いになります。

オープンレーンの場合は走るレーンが決まっていないので基本的に出場選手全員が最短距離(主に1レーン)を走る長距離種目などになってきます。反対にセパレートレーンは個人の走るレーンが決められているので決められたレーン以外で走ってしまうと失格になってしまいます。

特殊な例として800mと4×400mリレーがあり、この2種目はセパレートレーンの区間とオープンレーンの区間が存在する種目となります。

両種目とも一定の距離まではセパレートレーンでそのラインを越えたらオープンレーンとなるのでオープンレーンになった直後の位置取りなどがとても重要となります。

陸上競技におけるレーンについてまとめ

今回は陸用競技のレーンについて大まかに解説させていただきました。実際に思っていたよりもレーンについて細かいルールが存在していたのではないでしょうか?

豆知識にはなるので陸上競技を行う上でレーンについて知っておくといつか使える時が来るかもしれませんね。

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