今回は陸上競技のシーズンとも言われる春〜秋でどの季節が一番タイムが出やすいかという点について述べさせていただこうと思います。そして冬はオフシーズンとしてどのような時期なのかという点についても解説させていただこうと思います。
では短距離走で一番タイムが出るのはどの季節なのかを順番に見ていきましょう。
春シーズン(4月〜5月)
国内の国際大会や各都道府県の総体なども行われる時期です。長い冬季練習を終えていよいよシーズンイン!という春シーズンですが、意外とこの春にいきなり好記録がでるという事も珍しくありません。
トップ選手の場合は冬季練習で春先からタイムを出す練習をしていることが多いのでうまく調整できているのではないでしょうか。2013年に当時洛南高校の3年生だった桐生祥秀選手も4月の織田記念でいきなり10″01というとてつもない記録を叩き出したのが記憶に新しいです。
しかしこの春シーズンにいきなり好記録を出し過ぎてしまうと夏以降にあまり記録が出なくなってしまうというという傾向にあるのでうまく調整していかなければならないかもしれませんね。
また、春先はまだ気温が上がりきっていないということもあるので怪我にも気をつけなければなりません。この時期に肉離れなどのけがをしてしまうとほぼ1シーズン棒に振ってしまいますからね。
夏シーズン(6月〜8月)
毎年インターハイや全中が開催される夏シーズンです。春シーズンを終えて夏にはいるということで気温が著しく上がる事でしょう。そのため体の動きはスムーズになり、記録が出やすいといえば出やすいです。
また、春シーズンで何本か試合にも出ていると思うので体がスピードや試合になれると思いますので感覚を掴みやすいです。しかし注意しなければならないのが逆に気温が高すぎて脱水症状などが起こりかねないということです。
特に400mなどは35度を超える炎天下の中で走るとゴールしてから意識が朦朧としてしまうこともあるそうです。個人差はあると思いますが1年の中で最も体が動くシーズンだと思いますので暑さをチャンスに変えてみてはいかがでしょうか。
また、夏シーズンを一旦追い込み期間としてしばらく試合に出ず練習を積んで秋シーズンに備えるという方法もあると思いますが練習方法は人それぞれですので気になる方は夏の練習方法も頭の中に入れてみてはいかがでしょうか。
ちなみに僕自身は高校時代400mの選手でしたが7月の炎天下の中自己ベストを更新し、未だにそのベストを更新できていないという思いでもありました。。笑
秋シーズン(9月〜11月)
春、夏ときたらいよいよ秋シーズンです。秋のシーズンといえば新人戦や国体などが行われる時期になります。実はこの秋シーズンが1年の中で最も記録が出やすいと世間的には言われています。
その理由としては春、夏と多くの試合に出てきているためかなり試合にも体が慣れてきています。
そして夏に比べるとだいぶ気温も落ち着くので涼しい環境で最大限のパフォーマンスを発揮することが可能です。
そのため国体や全日本インカレなど大きな大会はこの秋シーズンに開催されるとされています。また秋シーズンにはライバルとなる選手が今シーズンどのくらいの記録で走っているかなどが把握できるため目標を追いやすいともされています。
しかし春先から好調の選手の場合だとこの秋にはなかなか結果が出せなかったりと思うようにいかないこともありますがそれも選手自身のタイミングとどのシーズンに合わせているのかという所もあるでしょう。トップ選手であっても1年中調子のいい選手なんてほとんど居ませんので仕方ないことです。
冬季練習期間(11月〜3月)
続いて冬季練習を行う時期ですがほとんどの選手が11月くらいの試合を最後に追い込み期間へと入っていきます。
冬季練習についてはこちらにどのようなメニューをするべきなのかを全て記載いたしましたので気になる方は是非ご覧ください。
陸上短距離走における基礎から応用まで全般的に解説しているページもご用意させていただきましたので気になる方はこちらから参考にしてみてはいかがでしょうか。普段あまり行っていないようなトレーニング方法まで詳しく解説させていただいています。
陸上競技のシーズンについてまとめ
今回は陸上競技の短距離走においてどのシーズンが一番記録が出やすいのかという部分についてお伝えさせていただきました。
結果としては個人差があり、一概に何月がタイムが出やすいなどは言い切れませんが個人的には気温の高い夏シーズンではないかと感じています。
そして一般的には秋シーズン、または冬季練習明けの力を爆発させることができる春シーズンなど様々な意見があるのでどのシーズンにも対応できるような練習をしておけば必ずいい結果が出てくると思いますので今あまりいいタイムが出せて居ないという方も諦めずに頑張って練習を続けてみてください!