今回は家庭内や様々な状況においてやけどをしてしまった、という場合に応急処置として冷えピタを使ったら少しでも効果はあるの?という観点についてご紹介させていただければと思います。
冷えピタといえば本来の目的として熱が出てしまった時におでこなどに貼って体温を下げると言った効果が見込まれますが、果たして火傷の場合はどうなのでしょうか。
やけどとはどんな症状の事を言うのか
まずは「冷えピタがやけどに効果があるのか」と言うお話の前にやけどとはどのような症状のことを言うのかという所からご紹介させていただきます。
簡単にやけどと一括りにまとめてしまっては範囲がとても広い症状となります。というのも軽いやけどであれば夏に外出して少し日焼けしまったというだけでもやけどの部類に入る事になります。
また、家事などで皮膚全体にとても重度な外傷をえた場合でもやけどとしてまとめる事ができてしまうのです。つまり簡単に述べるとやけどとは熱によってできた傷となります。やけどをしてしまった部分からはジンジンと痛みを生じるようになる事でしょう。
そしてやけどは皮膚の表面だけを傷つけているわけでは無く皮膚の内側にある脂肪や筋肉といったところまで影響を及ぼしている可能性があります。そのような重傷な場合損傷してしまった毛細血管が裂けてしまい、血漿と呼ばれる体液が滲み出てきてしまう事もあります。
その血漿が皮膚の内側に溜まってできるのが水膨れになります。皮膚が赤くなる程度の軽いやけどであれば問題ないのですが、水膨れができる程重症な場合は後ほど悪化してしまう可能性があるので少し注意が必要と言えるでしょう。
冷えピタはやけどに効果的な治療なのか
やけどについて一通りご説明させていただきましたが続いてはやけどに冷えピタを使ったら効果はあるのかという観点においてです。もしやけどをしてしまったら必然的に患部を冷やすという行動をしなければならないという所はほとんどの人がイメージを持っている事でしょう。
そこで冷えピタで冷やしても問題ないのかという所ですが冷えピタなどの冷却シートはジェルに含まれている水分が蒸発する場合に気加熱を奪って皮膚の温度を下げるという形になりますので、一気に熱を冷やすというよりはゆっくりと冷やしていくイメージとなります。
そしてやけどの場合はすでに皮膚の表面がダメージを受けている状態となりますので冷えピタを貼る事が推奨されていないという事になります。
なのでやけどに冷えピタを使って応急処置ができるかという観点から見るとデメリットの方が大きく見られるようですのであまり使用しない方が良いでしょう。
学校などで配られるほけんだよりの様な文面にはたまにですがやけどについて述べられている事もあります。その際にも『やけどをしてしまったら冷えピタ以外ですぐに冷やしてください』という様に冷えピタの使用はあまり推奨していないのです。
やけどの治療法について
まずは本来もしやけどをしてしまったという場合にどのような対処法から行なっていくのがベストかというところから見ていきましょう。もしやけどをしてしまったという場合にはまず水道などの流水で20分程度冷やすという事が最初に行うべき行動になります。
やけどをしてしまった部分だけでは無く少し範囲を広げて全体的に流水が当たるようにするという事がポイントで痛みが治るまで冷やすと良いでしょう。
家庭内などで氷がある場合には氷水にしてより冷たい水で冷やすと流水よりも効果がありますがやけどしてしまった部位や大きさによっては難しい場合もあるでしょう。
冷えピタはやけどに使っても良いのかまとめ
今回はやけどをしてしまった場合に冷えピタを使用しても効果はあるのか、問題ないのか、というところについて述べさせていただきましたがいかがでしたでしょうか。
本来冷えピタの使用用途としてやけどには対応しておらず熱によってできた傷の上から使用するとかえって逆効果となってしまう場合もあるという事がわかりました。
やけどしてしまった場合には冷えピタではなくまずは流水でしっかりと冷やす事が大切です。