台風の中陸上の試合が行われるとどんなことが起きる?
夏は陸上競技の試合が数多く行われるメインシーズンとなりますがどうしても時期的にきてしまうのが台風ですね。今回はそんな台風が来てしまったときに開催される試合についてどのような事態が起こってしまうかを想定して述べさせていただこうと思います。
台風の場合は中止になる?
実際に陸上競技の大会は余程のことがない限り中止になったりすることはありません。
ただ相当強い台風などが試合中に直撃してしまうなどということがあれば延期、または中止などになってしまう場合もあるようです。
そして中止になる要因で台風とは別に雷の危険性がある場合は落ち着くまで競技を中断するという決まりがあるそうです。
それもそのはず、陸上競技は全て外で行われるため競技者に何かあってからでは遅いですからそのような対処をしているのでしょう。
追い風や向かい風が凄まじくなる
こちらはもう予想できる通り暴風域の中で開催される試合となると風が半端ではありません。
実際に2011年に三重県で行われた高校総体では台風の中200mが行われました。
走った本人に話を聞くと表示された以上の風速が吹いていて時間によってかなり風に左右されたとのことです。
結果を見てみると予選では本来21秒台で走る選手が25秒もかかっているのにもかかわらず1着でゴール。他の組みも同様に普段では考えられないようなタイムでした。
そして決勝になると風は一転し、猛烈な追い風になったようで県大会にもかかわらず20秒台の記録を4名もの選手が出しておりました。
追い風参考記録にはなりますが台風の風は通常と比べてはならないのかもしれませんね。
いろんなものが飛んでくる
こちらも台風の際には気をつけなければなりません。私が知っている限りでは数年前のインターハイで行われた男子400mの競技中にフィールド競技で使用されていたテントが選手の走路に飛んで来たという事件です。
その選手は走路をテントに塞がれてしまったので止まらざるおえなかったのですがレースはすでに始まってしまってあるので影響のない選手は通常通りゴールを目指すわけです。
立ち止まってしまった選手はもうどうにもできないのでそのレースは特別に再レースと言う事があったそうです。
投擲競技の中断
投擲競技といえばあまり風に左右されないイメージではありますが台風並みの猛烈な強風になると競技が中断されると言う事が多々あるそうです。
やり投やハンマー投げで放たれたものがトラックにでも流されて来たらたまったもんではありませんからね。審判も十分風には警戒しつつ投てき種目の競技は行われているそうです。
ハードルが自立しない
こちらは通常であればハードルを並べて競技スタートとなりますが、風が強すぎて勝手にハードルが倒れてしまい競技事態が成り立たなくなってしまう事があります。
公式に使われる重いハードルであればあまり心配ないかもしれませんが記録会などで軽めのハードルしか使用できない場合にはこのような事態が起こってしまうのも珍しくはないようです。
高跳びのバーが勝手に落ちてしまう
こちらも先ほどのハードルと同じ原理なのですが、風が強すぎて勝手にバーが落ちてしまうと言う事があるようです。
ハードルであれば万が一ぶつけて倒してしまっても正式に記録となりますが走り高跳びや棒高跳びはバーが落ちてしまうと記録なしとなってしまうので風の影響はとても大きなものとなります。
ましてや棒高跳びは自ら宙を舞って棒を超えて行くので飛んでいる最中に落ちて来たりでもすれば大怪我にもつながります。十分な注意が必要と言えるでしょう。
見ている側が気をつけるべき事
台風の時に注意すべきことは競技者だけではありません。
競技を見ている人にとってもいろんなものが飛んで来たり様々な危険が潜んでいます。
また、自分の持ち物や傘、カッパなどを使用している場合はどこかへ飛んでいかないように十分気をつけなければなりません。
傘などが競技場へ飛んで行ってしまうと場合によっては再レースなど重大な問題に関わって来てしまう事もあるので最新の注意を払いましょう。
まとめ
今回は陸上競技の試合中に台風が来てしまったときの事についていくつか述べさせていただきました。夏にとって台風はつきものなのでもしこのような事が起こっても慌てずに対処しましょう。
また、身の回りの管理には徹底して、風に飛ばされないように注意することも大切です。