「なんだか前日お酒を飲み過ぎてしまった…。」そんな時に起こるトラブルといえば酒やけですよね。大きな声での会話になりがちな飲み会などで普段より多くのお酒を飲んでしまい喉に負担をかけると翌日「声が枯れてガラガラ…。」「喉が痛い…。」なんて状態になりやすいです。
今回はそんな酒焼けが起こってしまった場合の治し方や原因について実体験を踏まえてご紹介させていただきますので是非参考にしてみてください!
では酒焼けについて細かく見ていきましょう。
酒やけとはどんな症状?
まず初めに酒焼けとはどんな症状のことを言うの?という点からご説明させていただきます。主な原因としては大量のお酒を飲んだ翌日に「喉や声に異変が起こること」です。
一般的な酒やけのイメージといえば、やはり「声が枯れてハスキー声になってしまう」と言うことが想像できるでしょう。枯れてしまった声はいつもよりガラガラとしたダミ声の様な声になり、声の出しにくさや違和感を感じる人が多いようですね。
さらに本格的に喉が枯れてしまった場合にはハスキーボイスどころか、声が完全に出なくなり会話ができなくなるケースも珍しくはありません。この他にも、酒焼けになってしまうと喉の痛みを感じる人も多く、喉が痛ければ仕事や日常生活にも大きな支障が出ます。
接客業などの方であればなおさら影響が大きいですね。ただ声の枯れや喉の痛みは酒焼けではなくただの風邪やその他の病気が原因である可能性も否定できません。
お酒を飲みすぎた翌日から数日間の間であれば様子を見ればいいですが、酒やけの状態が長引く場合は自己判断せず、医療機関を受診する事をお勧め致します。
酒やけでの声枯れ・喉が痛い時の治し方
続いては飲み会などでつい飲み過ぎてしまう事が多い私が実践している酒やけでの喉の痛みや声枯れの治し方をお伝えさせていただきます。ただよほど酒焼けがひどく感じられる場合は医療機関を訪れるなど適切な処置は必要となるので参考程度に見ていただけると幸いです。
加湿器を利用する
まずは加湿器の利用です。これは酒やけした喉を乾燥から守るのにおすすめの治し方です。加湿器を利用すると室内の湿度が上がり、たくさんアルコールを摂取した翌日はもちろん、冬場も声が枯れにくくなります。
加湿器は喉に潤いをもたらし、痛みがある場合や枯れてしまった声の改善効果が期待できるほか、肌の乾燥も防いでくれるので一石二鳥の効果が得られるのです。
酒やけを治すと言う事が目的なら100円ショップなどで売られているペットボトル式の加湿器をデスクに置くなどでも十分なのでコスパ的にも嬉しいポイントです。
すでに酒やけが起こってしまっている場合でも、これ以上症状を重くしない為湿度を適切に保つと体の免疫力も高まるので、体調管理の一環としてぜひ取り入れてみてくださいね。
水を多めに摂取する
酒やけの治し方として最も大切なのは水分補給になってきます。また、予防としても基本となり体内の水分が枯渇し喉を乾燥させてしまうと酒やけの症状が今よりも酷くなってしまったり痛みや声枯れが治りにくくなると言った例もあります。
なので酒焼けが起こってしまった場合は極力普段よりも多めに水やスポーツドリンクを飲む事で喉に潤いを保たせて水分の枯渇から喉を守りましょう。
また、水ではなく白湯を飲むのもおすすめです。理由としては声が枯れてしまう原因である喉の腫れや炎症が起った際に喉を温めると症状を和らげると言った利点もあるのです。
そして水分補給の目安となる水分量はどのくらいかと言うと基本的には飲んだお酒と同量の水を飲む事が推奨されています。ただしお酒の度数によってもちろん変わってきます。仮にテキーラのようにアルコール度数40%もあるようなお酒の場合同じ量の水を飲んだとしても全然足りないのはイメージできるかと思います。
目安はビールのような大体アルコール度数5%程度のお酒に対しての水分量となるので注意が必要で大量の水分を一度で摂取するのは難しい場合もある為こまめに水分補給してくださいね。
のど飴を舐める
次にご紹介するのは比較的簡単でもあるのど飴を舐めると言う方法です。なんとなくイメージは着くと思いますが喉を痛めてしまったらのど飴を舐める方は多く、もちろん酒焼けにも効果があります。
また、のど飴ではなくても痛みや声枯れの症状を軽くしてくれるので普通の飴でも効果は感じられますよ。
1度のど飴を口に入れるとしばらくの間、通常よりも唾液の分泌量が多くなり、人の唾液には口内や喉を乾燥から守ってくれる上清潔に保つ効果があるため、のど飴を舐める事によって酒やけを治す効果が期待できるのです。
喉飴なら常にバッグなどに入れておく事も可能なのでいつで飲み物を持っていない場合や加湿器が使えないシチュエーション、仕事中などでも手軽に酒やけ対策がでるのでお酒を飲む機会が多い場合は常備しておくと良いでしょう。
砂糖が大量に使われている駄菓子のような飴を食べすぎてしまうと糖分の取りすぎになってしまうので、太りにくいノンシュガーキャンディを選ぶのがおすすめですよ。
酒焼けが起こる主な原因
続いては酒焼けが起こってしまう主な原因をいくつかご紹介させていただきます。ただ単に大量にお酒を飲んだという以外の原因もございますので自分が当てはまるかどうかチェックしてみてくださいね。
タバコの吸いすぎ
酒やけの症状が出現れた時、原因として最も可能性が高いのは「喫煙」です。タバコの煙を吸い込んでしまうと酒やけに似た「タバコやけ」という状態になるケースがあるそうです。
タバコの煙には「タール」と呼ばれる物質が含まれており、このタールは喉にある呼吸器官を刺激して過剰な血管収縮を引き起こし、声帯にむくみを生じさせる可能性があるのです。
また、たくさんタバコを吸うと喉付近が低温やけどのような状態になることもあり、その影響でより声が枯れてしまうことも考えられます。
基本仕事中にタバコを吸う場合は会社ごとのルールが分かれていたりする場合が多いですが現代の会社ルールではしっかりと分煙となっている会社が多かったりするので吸い過ぎてしまうということはあまりないかもしれません。
ただ休日などずっと家にいたりするとついついタバコを吸い過ぎてしまう事もあるので注意が必要ですね。
お酒を飲みながら喫煙
1つ目と似ている原因にはなるのですがお酒を飲みながら喫煙するという事も大きく関係してきます。「お酒を飲みすぎるから酒やけになる」と思っている人がほとんどだと思いますが、実はお酒だけが酒焼けの直接的な原因ではないといわれています。
お酒以上に酒やけの原因となりやすいのは、実は「タバコ」です。飲み会の席などではどうしてもタバコを吸いながらお酒を楽しむ機会が増えてしまうので思っている以上に多くの本数を喫煙してしまう傾向にあります。
お酒を飲むと判断能力が鈍ってしまう事もあり、タバコを普段よりも多く吸ったとしても満足感が得られず、「吸いすぎだから控えよう」という気持ちも現れにくい事が理由です。すなわち、お酒を飲みながらタバコを吸うと無意識のうちに普段よりも多くの本数を吸う事になってしまい、結果として酒やけが起こりやすくなってしまうと言うわけです。
ただ普段タバコを吸わないという人も要注意。一緒に飲みに行った人の副流煙を吸うだけでも喉には大きな負担となり声が枯れる事もあります。
乾燥
先ほども対処法の際に加湿器でのどを潤すという事をお伝えしましたが、やはり原因として大きいのは乾燥です。冬の乾燥した時期に喉が痛くなるという経験を持つ方も多いと思います。本来粘膜で覆われているはずの喉が乾燥すると炎症を起こしやすくなり、喉の痛みや声枯れを引き起こすことがあります。
特に室内の居酒屋ではクーラーや暖房が年中効いており、季節に関係なく空気が乾燥している場合が多いと言えます。そんな場所でお酒を飲みながら大きな声で話せば、どんどん口や喉は乾燥していきます。
たとえタバコを吸わなかったとしてもお酒を摂取して体温が上がれば体内の水分が蒸発するうえ、飲酒によってトイレの回数が増え、結果として水分不足になりやすいと言う事が言えます。
また、飲酒時の喉の乾燥は、酒やけだけでなく風邪を引いてしまう原因にもなり、お酒を飲んで酔っているとなかなか喉の渇きに気づかない場合も多いので、意識的に水分を摂取して喉の乾燥を防ぐことが大切です。
大声の出しすぎ
ついつい飲み会などで盛り上がってくると大きな声を出しがちになります。その結果酒焼けの原因になってしまうと言う事も考えられます。
居酒屋は他のお客さんの声も基本的にうるさい為自分も声を張らないと聞こえない場合が多く、自然と大声になりがちですが、長時間声を張って話したり大声を出すのは喉に大きなダメージを与え、声が枯れる原因となります。
大声を出すことは声帯を酷使することと同じなので、あまりにも大声を出せば声帯が炎症を起こして腫れてしまうと言った恐れもございます。
その結果喉の痛みや声の枯れなど、酒やけの症状が現れてしまうと言う訳です。また、二次会などで行く機会の多いカラオケも大声の出しすぎに繋がる為酒やけや喉の不調の原因となりやすいので注意が必要です。
間違った酒やけの対処法
続いては、間違った酒やけの対処法という事で実際に行うとあまり効果が得られないと言う場合もありますので是非注意しながら参考にしてもらえればと思います。
水分補給にお茶しか飲まない
先程酒焼けにおおすすめな対処法の一つとして水分補給の大切さをお伝えしましたが、実はお茶での水分補給はあまり良くないんです。
理由としてお茶には利尿効果がある為水を多く飲むよりもトイレが近くなり、結果的に摂取した水分を外に出してしまう事になるのです。
また、他にもおすすめできないのが炭酸飲料です。シュワシュワした炭酸飲料は喉の粘膜を刺激してしまう為酒やけでダメージを負っている喉をさらに痛めてしまう可能性があるので極力控えるようにしましょう。
たくさん水分を摂取してもお茶や炭酸飲料など適さない飲み物を選ぶと返って逆効果となってしまう場合もございますので酒焼けで水分補給をする際には無難に水を選んでおくといいでしょう。
喉を冷やす
次におすすめできない対応の一つとして喉を冷やすと言う事です。声が枯れると炎症を静めなければいけないという考えから喉を冷やす人が実は多いんです。
しかし、喉を冷やしてしまうと血流が悪くなってしまい、逆にダメージ修復に必要な血中の酸素や栄養がしっかりといきわたりにくくなってしまうと言う事が考えられるのです。
すなわち喉を冷やすことによって必然的に痛みや声の枯れを自ら治しにくくしまっているという事になるわけですね。
なので酒焼けしてしまった場合には喉を「冷やす」ではなく「温める」と言う事を頭に入れておきましょう。
喉を温める際は、先程お伝えした白湯を飲んだり、外側からであればマフラーやストールを利用して温めると言った方法が良いでしょう。
酒やけで喉が枯れたら困る事はある?
続いては酒やけして声が枯れてしまったら日常生活や仕事において特に困る内容をご紹介させていただきます。それぞれ当てはまるもの、当てはまらないものがあると思いますが参考にしてみてくださいね!
話すのが大変
酒やけして声が枯れると、思うように声が出ず会話で困ることがあります。特に営業マンなど自分の話でいかにお客さんに商品を買ってもらうかのような仕事をしている人の場合酒焼けは致命傷とも言えるでしょう。
その結果本来であれば売れた商品も酒焼けのせいで売れなくなってしまったなどという事もあるので大事な商談の前日などは気をつけましょう。
仕事を休まなければならない場合もある
声を出すのも辛いほどひどい酒やけの場合職場にも職種によっては他人に迷惑がかかる事もあります。主に話すのが主体な仕事程当てはまる形となります。先ほど申し上げた営業マンのような仕事はもちろんコールセンターや受付・接客業の人などお客さんと実際に接するような人は仕事を休むことを視野に入れる場合があります。
ただし酒やけは病気と言うわけではないので「こんな理由で休んでしまっていいのかな…?」と感じてしまう人も少なくありません。その場合は上司に状況を説明して確認するなどの対応を取り、酒やけで仕事に支障が出る状態で無理に出勤するよりも、確実に休養をとり喉を完治させてから出勤した方が良い場合もあるでしょう。
酒焼けした喉を治す方についてまとめ
今回はお酒を飲みすぎて酒焼けが起こってしまった場合どのように治していけばいいのかご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?声は人間にとって切っても切り離せない大事な能力なので特に話すことで仕事が成り立っている人はかなり注意が必要という事が分かったはずです。
また、酒やけはただ単にお酒を飲みすぎてしまった場合に起こる症状ではなく、タバコや乾燥など他の原因もあることが多いので、常に喉に優しい環境を整えておくことが大切です。