非常食のイメージが強いカンパンは、非常時に備えるための食品として多くの家庭に備蓄されています。そして味も好みだという方が多いのではないでしょうか?
しかし、カンパンのカロリーや栄養価について深く考えたことは無いという方が多いと思います。
そこで今回はカンパンのカロリーやダイエット中の注意点、さらにはカンパンのカロリーを消費するための運動量についても詳しく解説します。
常日頃からカンパンをよくたべているという方は少ないかもしれませんがぜひ参考にしていただければ幸いです。
カンパンとは?
まず初めにカンパンとはどんな食べ物?という内容から述べていきます。カンパンは日本の伝統的な非常食で、乾パンとも呼ばれます。
もともとは軍用食として開発され、その保存性の高さから一般家庭や登山者、災害時の備蓄食品として広く利用されている食べ物になります。
カンパンは小麦粉、砂糖、塩、イースト、膨張剤を主な原材料とし、焼き上げた後に乾燥させることで長期間保存が可能となります。
形状は小さな固いビスケットのような形が多く、水やお湯で戻すことなくそのまま食べることができます。
また、カンパンの歴史は古く、明治時代には既に存在しているほど昔からある食べ物となっており、当時は戦争や災害時の食糧不足に備えて製造されていましたが、現代ではその利便性と保存性の高さから非常食の代表格として認知されています。
最近では栄養バランスを考慮した製品も増えており、ビタミンやミネラルが強化されたカンパンも登場しています。
カンパンの主な特徴はなんと言っても長期間保存可能な点にあります。通常、缶詰やパッケージ入りで販売されており、開封しなければ数年にわたって保存することが可能です。
その為、災害用備蓄食品として家庭に常備している人も多いでしょう。また、保存料や着色料を使用していない製品も多く、自然の風味を楽しむことができます。
カンパンのカロリーは高い?
では続いてカンパンのカロリーについて考えていきましょう。あまりカロリーについて目を向ける事はないかもしれませんが、高いのか低いのかが気になる方も多いようです。
カンパン1缶(100g)のカロリーは410kcalとなっており、このカロリーは一般的なビスケットやクッキーと比較してもそれほど高くはありませんが、長期間保存できる非常食としては比較的高カロリーな部類に入ります。
カンパンのカロリーを具体的に見ると100g中に含まれる栄養成分は次の通りです。
成分 | 含有量 |
---|---|
カロリー | 410kcal |
タンパク質 | 7.1g |
脂質 | 4.8g |
炭水化物 | 84.9g |
この表からも分かるようにカンパンは炭水化物が主成分であり、そのエネルギー源として非常に優れています。タンパク質や脂質も含まれていますが量自体は控えめです。
非常時には高カロリーの食品が求められるため、カンパンはその役割を果たしていると言って良いでしょう。
しかし、日常的に摂取する場合はそのカロリーを考慮しなければならないことも事実です。特にダイエット中やカロリー制限をしている人にとっては、摂取量を調整することが必要です。
カンパンを毎日1か月間食べ続けるとどうなる?
次に、カンパンを毎日1か月間食べ続けた場合にどうなるのかを見ていきましょう。
カンパンを毎日1か月間食べ続けることを考えると、まず気になるのはその栄養バランスと体重への影響です。
カンパン1缶(100g)のカロリーが410kcalであるため、これを毎日摂取するとなると1か月で12,300kcal摂取することになります。体重は約7200kcalで1kg増加するため、通常の食事に加えて毎日1缶食べるとなると理論上では1か月で約1.7kgの体重増加が予想されます。
また、カンパンの栄養成分としては主に炭水化物となっており、タンパク質や脂質も含まれますが、ビタミンやミネラルのバランスはあまり良くありません。これを毎日食べ続けると、栄養バランスが偏り、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
特にビタミンやミネラルが不足すると、免疫力の低下や肌荒れ、疲労感などの症状が現れることがあります。
カンパンだけを食べ続けることは、非常時の一時的な対策としては有効かもしれませんが、日頃何でもない時に長期間続けることは推奨されません。栄養バランスの取れた食事を心がけ、カンパンはあくまで非常食として適切に活用することが重要です。
カンパンはダイエット中に食べてもOK?
次に、ダイエット中にカンパンを食べても良いのかについて考えてみましょう。
ダイエット中にカンパンを食べることについて考えると、カンパンのカロリーや栄養成分に注目する必要があります。
極力無駄なカロリー摂取は避けたいダイエット中にカンパン1缶(100g)のカロリー410kcalはかなり大きなロスとなると言っても良いでしょう。
その為、ダイエット中にカンパンを食べるということはあまりお勧めできませんが、腹持ちは良いので適切に摂取することでダイエット中でも取り入れることが可能です。
例えばどうしてもお菓子を食べるのがやめられずチョコレートやスナック菓子を食べてしまうという方は、代わりにカンパンを2〜3粒食べることによって急な空腹を防ぐ事ができます。
しかし、カンパンの主成分は炭水化物であり、糖質も多く含まれている為、ダイエット中に糖質を制限している場合は摂取量に注意が必要です。
カンパンをダイエット中に食べる際のポイントとして、1回の摂取量を制限することと他の栄養素をバランスよく摂ることが重要です。
例えば1日のカロリー摂取目標を設定し、その中でカンパンのカロリーを計算に入れて調整することが効果的です。
カンパンのカロリーを消費する運動量について
次に、カンパンのカロリーを消費するための運動量について見ていきましょう。
カンパン1缶(100g)のカロリー410kcalを消費するためにはどの程度の運動が必要なのかを考えてみましょう。
運動の種類や強度によって消費カロリーは異なりますが、いくつかの運動を例に挙げてその消費カロリーを比較してみます。
運動と消費カロリー
運動の種類 | 30分の消費カロリー(70kgの人) |
---|---|
ウォーキング(中程度) | 約150kcal |
ジョギング(6分/kmペース) | 約300kcal |
サイクリング(中程度) | 約240kcal |
水泳(自由形) | 約360kcal |
縄跳び | 約400kcal |
この表から分かるように、カンパン1缶分のカロリー(410kcal)を消費するためには、ウォーキングであれば約1時間20分、ジョギングであれば約40分、サイクリングであれば約1時間、水泳であれば約35分、縄跳びであれば約30分の運動が必要です。
消費カロリーは個人の体重や運動の強度によって異なるため、上記の数値はあくまで目安です。
しかし、日常的にこれらの運動を取り入れることで、カンパンのカロリーを効率的に消費することが可能です。
カンパンの脂質や糖質について
先ほどまでカロリーやダイエットに目を向けた内容を紹介してきましたが、カンパンの脂質や糖質についても詳しく見てみましょう。
カンパン1缶(100g)には、脂質が4.8g、炭水化物が84.9g含まれています。炭水化物の大部分は糖質であり、これがカンパンの主なエネルギー源となっています。
脂質について
カンパンに含まれる脂質は4.8gと他のスナック食品に比べてると比較的少ないです。脂質はエネルギー源として重要ですが、過剰に摂取すると体脂肪として蓄積されるため、摂取量には注意が必要です。カンパンは脂質が少ないため、脂質の摂取を抑えたい人にとっては適しています。
糖質について
カンパンの主成分である炭水化物の大部分は糖質です。糖質はエネルギー源として重要ですが、過剰に摂取すると血糖値の急上昇を引き起こす可能性があります。特にダイエット中や糖質制限を行っている場合は、カンパンの糖質量に注意する必要があります。
類似食品 | カロリー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 |
---|---|---|---|---|
クッキー(100g) | 約500kcal | 6g | 25g | 65g |
ビスケット(100g) | 約450kcal | 7g | 20g | 70g |
おかき(100g) | 約380kcal | 8g | 3g | 85g |
この表からも分かるように、カンパンはクッキーやビスケットと比べて脂質が少なく、炭水化物が多いです。おかきと比べても、カンパンの方が脂質がやや多く、炭水化物も多いです。
カンパンは脂質や糖質がバランスよく含まれており、非常食としては優れた栄養バランスを持っていますが、日常的に摂取する際にはその量に注意が必要です。
カンパンについてのまとめ
今回はカンパンのカロリーやダイエット中の注意点について述べさせていただきましたがいかがでしたでしょうか?
カンパンのカロリーは100gで410kcalと高めであり、主に炭水化物から構成されています。ダイエット中に食べる場合は、そのカロリーや糖質量に注意が必要ですが、適切に摂取することで有効に利用することが可能です。
カンパンを毎日1か月間食べ続けることは、栄養バランスの偏りや体重増加のリスクがありますので、あくまで非常食としての位置づけを忘れずに活用しましょう。また、カンパンのカロリーを消費するためには、適度な運動を取り入れることが重要です。
以上、カンパンについての詳細な情報をお届けしました。非常食としてのカンパンの魅力を理解し、適切に活用することで、非常時にも安心して過ごせるよう備えておきましょう。