今回は個人的な体験談として高校時代の事をお伝えできればと思います。私自身は高校に入学とともに陸上競技部へ入部し、100mなど短い距離を専門にやって行こうと考えていました。
しかし入部してからは監督に「お前は400mに向いているぞ」と言われたのをきっかけに全く考えもしなかった400mに挑戦することになりました。
そんな私が経験した400mの自己ベストを3か月で52秒台→48秒台まで伸ばした体験談をご紹介させていただきます。
高校時代に400mのベストを3か月で4秒短縮した要因
初めて400mに出場したのが高校1年生の9月。その時のタイムは52秒5という記録で「はじめはこんなものだろう」と自分の中ではまずまずだと思っていた。
それから2年生になり、シーズン初めにも400mに出場したのだがその時のタイムが52秒8と1年生の時より遅くなっていることにかなりショックを受けた事を今でも覚えている。
それも1年生の時は予選だったため余力を残して52秒5、今回は最後まで出し切って52秒8。正直このレースが終わってから「自分は陸上に向いていないんじゃないか」とまで考えてしまった。
監督からは「シーズン初めだしこんなものだよ。レースを積めば伸びてくる。」と励まされたが自分の中でその監督の言葉は半信半疑でした。
そして本格的にシーズンが始まり、1ヶ月後にもう一度400mに出場することになった。その時のレースは予選51秒8と自己ベストを更新することができ、2ヶ月後には48秒台に入れる事なんて全く考えもしていなかった自分は「ようやく51秒台に入れた。」という嬉しさを今でも覚えています。
そして決勝にも残り、本数に弱かった自分は決勝の方がタイムが落ちると思い込んでいたが決勝のタイムは51秒1とさらに自己ベストを0.7秒更新。50秒台まであと少し。とても調子よく感じ、一気にここまで伸びるとこれ以上のタイムを出すのは厳しいのではないかと思ってしまうほどだった。
そして2週間後、5月に入ると高校総体が始まり、そこでも400mに出場したのだが予選は余裕を持って53秒台で通過しタイム的には勝負の準決勝だったが、いざレースが始まってみると1着でゴール。
その時のタイムは50秒4とまた自己ベストを0.7秒更新し、初めての50秒台をマーク。難なく決勝に進んだ。
しかし決勝では体力の無さと本数に弱いことから50秒7と50秒台の記録を続けて出せたものの久々にタイムを落としてしまった。
原因としてはまさか1日に400mを3本走ることになるとは思っておらず、本数に耐えるための練習をしていなかったせいであると解釈できた。
だが準決勝で50秒4を出した時最後余力があったので「1本本気で走れば49秒台がでるんじゃないか?」と前向きに考えることができたのであった。
そしてその高校総体から3週間の試合で400mに出場し、予選からタイムを狙うつもりで流すことなど考えず全力を出しきるとまさかの49秒2というタイムで1位通過。49秒台という記録を遠く感じていたがすんなりとクリアしてしまった。
ここまでのタイムが出せるとは思ってもいなかったので正直びっくりした。考えてみれば2ヶ月前は52秒台が自己ベスト。その波に乗って6月に県高校総体から勝ち上がった関東大会でも400mに出場。そこで普段走ることのないレベルの選手が周りにはゴロゴロいる。
はじめての関東大会ということもあり全く特別な意識をしていなかった自分は普段通りウォーミングアップをしてレースに臨むと周りの選手に引っ張られるかのようにとにかく走った。
そしてフィニッシュしてみるとタイムは48秒5という記録。1試合出場するたびに1秒くらい更新してきたがまさか少し前まで52秒台でケツワレが来ていた人間がここまで来れるとは思っていませんでした。
さらに7月の試合では48秒3という記録までマークすることができた。しかしこれ以降はなかなか記録を伸ばすことができず念願の47秒台という記録には入ることができず、異常なスピードで一気に記録を伸ばし続けていただけあって一度伸びが止まってしまうとこれ以上伸ばすのは無理なのか?と頭の片隅で考えてしまうことが多々あったのである。
上記のことから400mに対して必要な練習方法や走り方のコツをまとめた記事も作成しているのでぜひ参考にしていただければと思います。
400mのタイムを伸ばした実話まとめ
走り方を変えたとかではありませんが前半から突っ込むようなレース展開にしてみたり、どのタイミングで力を入れて走るのかなどが分かってきたのでこのような結果を出せたのではないかと思います。
55秒台、54秒台の選手であれば十分に伸びしろがあるので走り方の工夫やちょっとしたトレーニングですぐに記録が伸びていくはずです!
陸上を始めたばかりでなかなかタイムが伸びないとマイナス思考で考えてしまっている人も私みたいなケースがいつか来ると思いますのであきらめず日々練習を続けてみてください!
陸上短距離走における基礎から応用まで全般的に解説しているページもご用意させていただきましたので気になる方はこちらから参考にしてみてはいかがでしょうか。普段あまり行っていないようなトレーニング方法まで詳しく解説させていただいています。
参考記事
400mについて参考になる記事をまとめてみましたのでぜひこちらもご覧いただければと思います。